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2008/07/23

四日目③:試合前~試合終了 こぼれ話あれこれ

エンポリのバスが到着。エンポリファンがバスから降りてくる選手たちを大声で激励する。あーあ、私もこれをするはずだったのに・・・。
試合開始1時間を切らないと開場しないらしく、スタジアムの中に入れてもらえない。やることもなくて時間をもてあましていたら、ペッティナーリとトゥルベルグが携帯片手に外に出てきた。二人ともベンチ入り出来なかったようで、私たち同様暇らしい。よし、この二人を弄って遊ぼう。
私と板貫さんが「チャラチャラした子」と呼んでいたペッティナーリに「撮っていい?」とカメラを向けると、電話しながら頷いて撮らせてくれた。でも、どうしようもないピンボケなので、ここには載せられない。せっかく撮らせてくれたのにゴメンよ、ペッティナーリ。
同じく電話中のトゥルベルグに「撮っていい?」と尋ねるが、彼は携帯を指差す。そうか、電話が終わるまで待てってことね。長電話のトゥルベルグはそれから15分以上話し込んでいた。相手は彼女か?←余計なお世話だよ
誰にも話を聞かれたくないのか、一人離れたところにいたトゥルベルグだったけど、電話が終わるとちゃんと私たちのところまで出向いてくれた。お、なかなかいい子ではないか。
しかしデカイな~。ミッシローリ君(190cm)と同じくらいありそうだ。後で調べたら189cmだった。因みに体重はミッシよりも10kg多い(トゥルベルグ85kg、ミッシ75kg)。
板貫さんにカメラマンをお願いして2ショットの撮影に入るが、不思議なことに私のカメラがタイマー設定になっていて(そんな設定をした覚えがないのだけど)、なかなかシャッターを切れない。で、それを解除するやり方もわからない。どうしよう。(汗)
何度も失敗して、その度に謝ってもう一度撮らせてもらう。3回目くらいにイタリア語で「終わった?」と聞かれ、思わず英語で「Not yet.(まだ)」と答えると「OK, one more try.(じゃあ、もう一回)」と返ってきた。お、英語だ!話せるのか?!
「ゴメンね、時間取らせちゃって・・・」と英語で謝ると「ううん、いいよ。大丈夫だよ」と素直な口調で返ってくる。声も話し方もカワイイ。てか、英語ペラペラじゃん!
驚く私に「だってデンマーク人だから、英語くらい話すよ」とトゥルベルグがクスクス笑う。いや、君と大の仲良しらしい昨季いたニールセン君は全然英語話せなかったぞ。ニールセン君の名誉のために内緒にしておいてあげたけど。(笑)
5回目のトライでやっとまともな写真が撮れた。どう?この子、カワイイでしょ?

えらい素直な子でした

「君たち何処の人?」と聞いてきたので、日本人でイタリアには休暇で来たこと、レッジーナの大ファンで毎年レッジョを訪れていることを教えてあげた。最後に「今年も5月にレッジョへ行くから、また5月に会おうね!」と言うと、「うん、じゃあね!」とめっちゃカワユイ笑顔で手を振るトゥルベルグ。生意気そうな見かけに反して超ラブリーだ。しかも英語を話す。よーし、5月はこの子をオモチャにして遊べるぞ!とご満悦の私であった。(笑)

やっと開場したので中に入り、メインスタンドの自分たちの席へ行く。これ以上前だと頭からずぶ濡れになってしまうというギリギリの席だ。座っていると膝から下にちょっと雨がかかってしまう。でも、少しでも選手から近いところにいたいので、あえて後ろの席には移動しなかった。
バックスタンドの屋根は建設途中でまだその役目を果たしていないので、観客はみんな試合開始まで濡れないところに避難していた。

こんな天気でもそこそこ客は入ってました

板貫さんはエンポリのマフラー、私はレッジーナのマフラーを首に巻いて並んで観戦。傍から見ると、とても奇妙な光景だったと思う。(笑)
レッジーナサポの男性がアマラントのマフラーをしている私を見つけて「ヘーイ!」と親指を立ててきた。私も親指を立て「Forza Reggina!!!」としばし二人で盛り上がる。この人はアマラント色の大きなメガネをしていて、しかもそのフレームはチカチカと電気で点滅していた。なんて派手な応援グッズなんだろう。私もあのメガネ欲しい。(笑)

試合レポは既に書いてあるのでここには書かない。ゲーム内容はこちらを参照のこと。
『セリエA第18節エンポリ×レッジーナ アモルーゾ抜きで点を取れた!』
今でもはっきり覚えているのは、土砂降りの雨の中、エンポリDF陣をぶっちぎって貴重なゴールをもたらしたチェラヴォロとミッシローリ君の風のように走り抜ける姿。この若い二人がもぎ取った1点をレッジョに残されたアモルーゾはどんな気持ちで見ていたんだろう・・・。
チリッロがこの試合で2つもPK献上、カンパニョーロのPK阻止、ウリヴィエリ監督退席処分と、ある意味レッジーナの醍醐味を満喫したゲームでもあった。

試合開始前は眩しいくらいに真っ白だったレッジーナのユニフォーム。

白ユニなので汚れが目立つこと!

それが試合終了にはこんな泥だらけに。

特にミッシとコッツァが泥まみれ

アフターマッチ・ファンクションが終わった後の両チームの様子。コッツァとバッリはおしゃべりしながら戻ってきた。友達なんだろうか?

両チームとも雨の中ご苦労様でした。

この後ランザーロはピッチ上で汚れたパンツを脱いだ。(笑)
さて、選手の出待ちをするとしよう。

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2008/07/13

四日目②:いつも出遅れる女

1月のトスカーナ地方はもっと寒いと思っていたのに、分厚いコートはいらない陽気だ。まあ、たまたま暖かいのかもしれないけど。
忘れずにデジカメを持ち「今日こそはエンポリの選手を撮りまくるぞ!」と意気込んでスタジアム(エンポリの練習場はスタジアムの敷地内にある)に向かったものの、到着した時には選手たちがチームバスに乗り込むところだった。既に練習が終了していたんだっけ?それとも、別の練習場へ移動するところだったんだっけ?エンポリ関係は既に記憶の大半が飛んでいる。(汗)
チームバスに乗り込む選手たちを眺めることは出来たんだけど、皆さんバス胴体部に荷物を積んでさっさと乗ってしまうので写真をお願いするタイミングが掴めない。あーん、せっかくカメラ持ってきたのにー。(泣)
去年めちゃくちゃ面白かったエンポリの色物ベテランGKバッリが、板貫さんを見ても大した反応を示さないで行ってしまう。「なんだ、今年はオモロイことをしてくれないのか~」とガッカリしたその瞬間、やっぱりやってくれた。欽チャン走りとも違う、でも、どう形容していいのか分からない不思議なステップでバスの脇を進むバッリ。さすがだ。絶対に期待を裏切らない。もちろん出発時にはバスの窓から手を振ってくれた。ほんとサービス精神旺盛だなー。

選手たちとは写真を撮れなかったんだけど、マレザーニ監督とだけは1枚撮っておいた。実は昨夜マレザーニ監督はバスを見送るために待っていたファン(私を含めて5~6人いた)に「ボナセーラ!」と気さくに片手を挙げて挨拶してくれたのだ。単純な私は「マレザーニ監督、いい人だ~♪」と感激し、「明日チャンスがあったら2ショットを撮ろう!」と心に決めていたのだった。でも、この日の監督はそれほどフレンドリーじゃなかった。や、別に不愛想てなわけでもなかったけど・・・。

チームを立て直せませんでしたね・・・

今思うと、この遠征で2ショットを撮った二人の監督(マレザーニ&ウリヴィエリ)はその後更迭されている。私が二人に不幸を運んだわけじゃないよね?

あちこち道草をしてホテルに戻ってきた時には、軽い練習をしてきたレッジーナの選手たちは既に昼食を終えた後だった。ホテルのエントランスの脇で食後の一服をするモデストは、「あー、モデちゃんがヤニってるー」と私たちがジッと見てもまったく悪びれずにプカプカ。ねえモデちゃん、タバコ吸わなきゃ、もっと背が伸びたと思うぞ?
そうそう、私が帰国してからしばらくしてエンポリを訪れたLukaさんの旅行記によると、ユヴェントスがこのホテルに泊まったときの警備は半端なく厳重だったそうだ。
3月19日<1>: エンポリ×ユヴェ 試合前のあれこれ
一方、警備が厳重どころか、警備のけの字もないレッジーナ。板貫さんの目撃談によると、昨夜ロビーで寛いでいたレッジーナの若手選手たちの元に宿泊客のオバサンたちが寄っていって、こう尋ねたそうだ。

お揃いのジャージ着てるけど、あなたたち何なの?

「何なの?」って・・・。
それに対してカッショーネが「俺たちはレッジーナというチームのサッカー選手で」と自分たちを説明していたらしい。涙なくしては聞けない話である。
そしてレッジーナの若手選手たちは「こいつモデストっていって有名な選手なんだよ。写真撮っておいた方がいいよ」と面白がってモデストをお勧めし、そのままオバサンたちとモデストの2ショット撮影会に突入したそうだ。当のモデちゃんは「えー、マジー?」と浮かない顔で2ショットに応じていたらしい。(爆)
せめてアモルーゾがいれば、少しは他の宿泊客に気付いてもらえただろうか???

ホテルのレストランでランチを取ることにした。選手は全員部屋に引き上げて行ったけど(試合前にお昼寝するんだろうか?)スタッフたちはまだコーヒーを飲みながら談笑している。案内された席がレッジーナ関係者と一般客を隔てている仕切りの外れだったので、すぐそこのテーブルにいるフォーティ会長&スタッフたちが丸見えだ・・・。えーと、会長を眺めながら食事しないといけないの?
せっかく近くにいるので、食事しながら耳をダンボにして情報収集。といっても、携帯にアモルーゾから電話がかかってきたと思われるビゴンさんはレストランの外へ行ってしまったので何を話していたのか分からない。選手たちはアモルーゾ不在を感じさせない能天気振りを発揮していたけど(チェラヴォロを除く)、さすがにこの人たちは大変そうだ。特にウリヴィエリ監督は険しい顔をしていて、ホテル内では話しかけていいものかちょっと考えてしまった。
時々聞こえてきたのがランザーロのサンプドリア移籍話。冬メルでランザーロはいなくなっちゃうのかなあと、この頃は気が気じゃなかった。
試合は6時キックオフなので、スタッフはいつまでもレストランでおしゃべりに興じている。私たちも暇なので長いことレストランにいたのだけど、その間フォーティ会長に何人もの客人があった。トスカーナ地方の知人なのだろう。知り合いが訪ねてくるたびにレストランの従業員に「時間(ランチタイム)が過ぎているのは分かっているが、この人たちに何か出してもらえないだろうか」と頼み込んで精一杯客人をもてなす会長に不覚にも感動してしまった。

午後4時半頃(だったっけ?)、チームバスのエンジンをかけてスタッフたちがスタジアムへ行く準備を始めたところで、本格的に振り出した雨の中ホテルを出た私たち。先回りしてスタジアム入りする選手たちをお出迎えし、「頑張れ!」と激励しようと思ったのだ。しかし、スタジアム近くでバスに抜かれてしまった。ああ、また間に合わなかった・・・。

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2008/07/05

四日目①:ホテル内で選手と触れ合い放題

1月12日(土)曇りのち雨のち曇り

せっかく同じホテルに泊まっているのだから、これでもかってくらい選手と触れ合っておかないと勿体無い。ということで、朝食後にロビーで寛いでいる選手たちを襲撃(?)することに。
エレベーターホールから首を伸ばしてロビーを覗き見ていると、エレベーターホールとロビーの境目のソファーに座っていた巨体のミンモ(俊輔をとても可愛がってくれたホペイロ)が振り返って「チャーオ!」と挨拶してきた。「そんなところで何モジモジしているの?」って感じで笑っている。うん、そうだよ、モジモジしてないで出て行こう。

一番奥(レストラン側)のソファーではカンパニョーロが一人で新聞を読んでいたので話しかけてみた。カンパ、ちょっと嬉しそうにニヤニヤ笑い。てか、これ以降、私たちを見ると常にニヤニヤするカンパ。かなり怪しいお兄さんと化していた。(笑)
とりあえず前回遠征の2ショット写真にサインを貰った後に板貫さんが「英語話せる?」と尋ねると「いや、英語は話せない」と速攻アンサー。そうか、じゃあ私は会話に加われないわね・・・。イタリア語で楽しそうにおしゃべりする板貫さんとカンパの脇でボーっとする私。あーあ、英語の話せるアモルーゾがいれば、私もこんなふうに楽しくおしゃべりできたのにな。アモルーゾとお話したいこと、たくさんあったのにな。(号泣)
因みにカンパはこの時はたまたま一人でいたけど、いつもは若手選手と一緒にいる。てか、彼が同年代の選手とつるんでいるのを見たことがない。今回の遠征で喫煙者だと判明したカンパは、ヤニ仲間のモデストといつも一緒にプカプカやっていた。昨季は若手DFジョーザと仲良しだったっけ。昨夜は突然のアモルーゾ欠場に不安でいっぱいであろうチェラヴォロが、ずっとカンパの隣で思いつめたような顔をして座っていた。飄々とした彼の傍にいると落ち着くというのは何となく分かるような気がする。そういえば、マンCへ移籍したビアンキがマメに電話で連絡を取り合っていたのはカンパだったそうだ。当時ビアンキのインタビュー記事を読んで意外な組み合わせにビックリした。どうやらカンパはレッジーナの若い子ちゃんたちのよき相談相手らしい。相談に乗るというよりは、ひたすら相手の言葉に耳を傾けていそうなイメージだけど。
カンパはレッジーナの石田純一なんですよ。←女たらしではなく聞き上手という意味で
板貫さんの言葉に爆笑しつつも妙に納得した私であった。

気が付くとランザーロがエレベーターホール側のソファーで新聞を読んでいた。一人だったのでサインを貰おうと近づいていったら、運悪くスタッフ数人がやってきて、ランザーロを囲んで座ってしまった。ありゃ、これは貰い難いわ。
私たちが諦めて引き下がってしまうと、露骨に残念そうな顔をするランザーロ。その後は新聞を読む振りをしながらチラチラとこちらを盗み見て、明らかに私たちが自分のところに来るのを期待して待っている。いつまで経っても新聞のページが一向に進まないんですけど。(笑)

ランザーロを囲むスタッフがいつまで待ってもいなくならないので、エレベーターから降りてきたノヴァコビッチにターゲットを変更。自分に近づいてくる東洋人二人に怪訝な顔をしていたノヴァコビッチだったけど、私が差し出した自分の写真を見ると一気に笑顔が弾けた。で、写真を持ってそのままスタスタと歩き始める。おいおい、何処へ行くんだよ?!
ノヴァコビッチはフロントのカウンターまで歩いていくと、そこでとっても丁寧に時間をかけてサインしてくれた。写真を返してくれた時も溢れんばかりの笑顔。こんなに喜んでくれるとは、さては未だにレッジョの民にスルーされまくっているな?
あの~、サンタガタのレッジョファンの皆さん、たまにはノヴァコビッチのことも構ってあげてください。前回といい今回といい、サインをお願いしただけでこんな幸せそうな顔をするノヴァコビッチが不憫でなりません。

フィレンツェ出身の二人のルカ(ヴィジャーニ&トニョッツィ)がやって来た。苦虫野郎トニョッツィはどうでもいい。ヴィジャーニにサインを貰おう。
前回遠征で私がプレゼントした「一番」Tシャツを持って写っている写真を差し出すと、「あ、俺、これ覚えてるよー。」とヴィジャーニ。うわー、覚えていてくれたなんて嬉しいよぉ。
そこにトニョッツィが「なになに?」という感じで写真を覗きこんできた。心の中で『来るな、この野郎』と呟いていたんだけど、トニョッツィが笑顔を浮かべているのを見て眼が釘付けになる。
わ、笑ってる!苦虫野郎が笑ってる!(驚)
トニョッツィは写真から目を上げると、そのまま笑顔を私に向けてくれた。
げっ、どうしよう!
こいつが私に笑いかけるなんて、想定外でどうしていいのか分からない。頬の筋肉が上手く動かなくて、すげえぎこちない引きつった笑顔を返したような気がする。

モデストが今季加入組の選手たちを引き連れてやって来た。この冬にレッジーナに来たばかりのストゥアニに何やら先輩風を吹かせて教えているみたいだけど、ストゥアニはまだ言葉が分からないのだろう。モデストの言うことが全く理解できていないように見えた。(笑)
せっかくなので全員と写真を撮らせてもらうことに。何故かトニョッツィも小走りでやってきて特別参加。別人のようにノリがよくて気持ち悪い。
どうでもいいけど、トニョッツィは私が写真をお願いすると必ず「ピクチャー?」と聞いてくる。私、挨拶と「写真いいですか?」だけは完璧にイタリア語で言えるのに、どうして毎回「ピクチャー?」と確認してくるのだろう。写真は英語で「ピクチャー」だと知っているということを私にアピールしたいのだろうか?

ちょっとピンボケ

左からトニョッツィ、モデスト、カッショーネ、ペッティナーリ、ストゥアニ、アルヴァレス。ストゥアニの背後に隠れているのは板前さんヴァルデス。レッジーナのウルグアイトリオ(ストゥアニ、ヴァルデス、アルヴァレス)はあまり愛想がよくない。一方、カラブリア州出身のカッショーネはフレンドリーで感じがいい。
この後ようやく一人になったランザーロのところへ行くと「お、やっと来たな!」てなリアクションでサインしてくれた。(笑)

選手たちはこれから試合前の最後の仕上げをするために何処かで練習するらしい。全員がロビーに降りてきて賑やかだ。その時、スタッフらしきオジサンが「日本人ですか?」と話しかけてきた。そうだと答えると、「私はレッジーナのバスの運転手です。私は日本人と結婚しました。奥さんが日本人です。」と上手な日本語で話を続ける。意外なところで日本語を話すイタリア人に遭遇して、驚くと同時に少し嬉しかった。このオジサンがレッジーナ専属のバスドライバーなのか、この2日間だけ雇ったエンポリのバス会社のドライバーなのかは不明。

さて、練習へ行くレッジーナの選手のバスを見送ったから、これからエンポリの午前中の練習を見学に行かねば!ああ、忙しい!(笑)
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2008/07/02

三日目②:私のアモルーゾがいない!

ホテルのエントランスの前でフォーティ会長がレッジーナのスタッフ2人と談笑していた。
おい、おっさん、入りにくいじゃねーかよ。
つーか、こんなマフィア顔の人が入り口付近にいたら他の宿泊客が恐れをなすのでは?
中に入って最初に目が合った選手は黒髪に黒目がちの瞳、富士額でハート型の顔をした男の子だった。あ、チェラヴォロだ・・・。チェラヴォロとは初対面なので目が合っても「チャオ!」と挨拶するのも何だか変だ。かといってどうリアクションすればいいのかよく分からない。向こうも黙って自分を見つめるジャポネーゼにどうリアクションすればいいのか分からずにじっとこっちを見ている。無言のまま約30秒見つめ合うチェラヴォロと私であった。
ロビーのソファーではレッジーナの選手たちが思い思いに寛いでいる。うわ~、いるよ、いるよ。うじゃうじゃいるよ。ど、ど、ど、どうしよう。練習場以外の場所で選手に会った時って、同じホテルの宿泊客同士として会った時って、いったいどういう態度で接すればいいんだろう?もちろん同じホテルに泊まりたくてここを選んだわけだけど、いざ目の前にたくさんのレッジーナ関係者を目にすると、自分が軽いパニック状態に陥っているのがよくわかる。
と、とにかく、いったん自分の部屋に行って落ち着こう。そう思ってエレベーターに乗ろうと思うのだが、扉が開いて出てきたのがバレートとモンティエル。うわっ、何処もかしこもレッジーナの選手だらけで落ち着かないよー。(汗)
レッジーナファンではない板貫さんは全く平然としていている。まあ、私もこれがエンポリの選手たちだったら、思い入れの強さが全然違う分、きっと平然としていられるだろうな。自分の部屋に入った時には何故かぐったり。先が思いやられる。

この後、用事があってフロントに降りていった板貫さんがプンプン怒りながら戻ってきた。ロビーで新聞を読んでいたレッジーナのスタッフの一人が、もう一人のスタッフに向かって「見ろよ」という感じで板貫さんを顎で指したそうだ。「めちゃくちゃ感じ悪い!」と激怒する板貫さん。この日のガゼッタに「日本人がセリエで活躍できないのは人種差別のせい」という俊輔の記事が載ったこと、その記事にイタリア中から大反響があったことは、帰国してから知ることになる。

夜8時。今頃選手たちはホテル内のレストランで夕食を取っているはずだ。同じレストランで食べようという板貫さんの提案に尻込みする私だったが、「一般客とレッジーナ関係者の間には仕切りがあるはずだから大丈夫」という言葉に励まされ、恐る恐るレストランへ。板貫さんの言葉通り、レストランの真ん中には仕切りが設けられていた。ああ、これなら食事が喉を通りそうだ。
レストランの入り口で案内されるのを待っていると、仕切りの向こう側で選手が3人くらい立ち上がってこっちを見ている。げっ、年に一回しかレッジョに行かなくても面が割れているんだろうか。恥ずかしくて誰がこっちを見ているのか確認できないよー。
この夜、自分が何を食べたのか記憶がない。舞い上がっていて食事どころじゃなかった。

選手たちの方が先に食事を始めていたので、私たちが食べている最中に食べ終わった選手たちが次々と席を立つ。レストランとロビーの境はガラスなので、出て行く選手たちが丸見えだ。一人ひとり姿を追うけれど、私の王子様が見当たらない。
「アモルーゾがいません・・・」と青ざめる私。
「見逃したんじゃないですか?」と板貫さん。
いや、アモルーゾ・ウォッチャーの私がアモルーゾを見逃すわけがない。私が探せないということはいないということだ。もう食事をしている選手は一人もいない。どうして?どうしていないの?
そこにコッツァとモデストが厨房にコーヒーを注文しに戻ってきた(他にも数人いたけど誰だったか思い出せない)。厨房は一般客がいる側の奥にあるので私たちの脇を通り抜けていく。コッツァに聞けば、なぜアモルーゾがいないのか教えてくれるかもしれない。キャプテンだし、アモルーゾと仲良しだし。
コーヒーカップを手に厨房から戻ってきたコッツァは、泣きそうな顔で自分を見つめるジャポネーゼにビビッて立ち止まった。「な、な、何でそんな目で俺を見るんだ・・・」というコッツァの心の声が聞こえてくるような困惑した表情だった。その時はそのまま行ってしまったのだけど、すぐにまた厨房に戻ってきて従業員と何か話している。そして、レストランから出る前に、中途半端に手を上げて自分を呼び止めようとジタバタしているジャポネーゼ二人に再び目を向けてくれた。
コッツァは大の苦手だった。いつも笑顔をくれないどころか、私と視線すら合わせてくれないから。しかしこの日のコッツァは違った。困った顔をして、でも優しい目をして、真っ直ぐにこちらを見つめ、しばらくどうしたものかと考え込んでいた。私たちを気にして何度もチラチラと振り返りながらも結局は行ってしまったのだけど、私たちの方から席を立って近づいていけば話を聞いてくれただろう。そうすれば良かった。
レッジーナの選手たちはそのあとミーティングのため、会議室のようなところに入ってしまった。

食後にフロントでネットを申し込んでレッジーナの記事を漁った。するとアモルーゾが移籍志願して遠征メンバーから外れた記事が出てくる出てくる。会うのを一番楽しみにしていたアモルーゾがいないなんて。しかも移籍志願したなんて・・・。頭をハンマーで思い切り殴られたような気分だった。その晩はショックで一睡も出来なかった。

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2008/06/29

三日目①:ジェノヴァ⇒エンポリ/少しだけエンポリ練習見学

1月11日(金)雨のち曇り

プリンチペ駅

11時頃にプリンチペ駅から列車(ICだったっけ?IRだったっけ?)でエンポリへ向かう。列車での長距離移動は2004年のレッジョ⇒ローマ(約7時間)以来だ。長距離といってもジェノヴァ⇒エンポリは3時間程度だけど。
昼時になり出発前に板貫さんが買っておいてくれたフォカッチャを食す。フォカッチャはジェノヴァが発祥の地なので、ピッツェリアに行くと様々な種類のフォカッチャが売られていた。昨日の昼もフォカッチャを食べたけど、ちょっと塩が利きすぎている気がする。てか、ジェノヴァの料理は味付けが少し濃いような?ジェノヴァの人たちは塩分取りすぎで血圧の高い人が多いのではないだろうか。

そういえば、昨夜のディナーは酷かった。ホテルのフロントで「地元料理を食べられる安くて美味しいお店を教えて」と頼んだら、紹介された店は中国人が経営している「なーんちゃってイタリアン」だったのだ。移民が見よう見真似で作っているからもちろん地元料理ではないし、全く美味しくない。はっきり言って超不味い。確かに驚くほど安かったけど、「安い」という希望しか叶えてくれてないじゃないか、この店は(怒)。「こんな安いホテルに泊まっているわけだし、私たちが余程貧乏だと思って一番安い店を教えてくれたんでしょうね・・・」と板貫さんと二人で溜息。もう一度ジェノヴァに来ることがあったら、その時は美味しいものを食べるぞ!とリベンジに燃えるのであった。

雨のエンポリに到着してタクシーでホテルに向かった。アウェイチームが試合前日に宿泊する確率が高いと評判の某ホテルには、まだレッジーナ御一行様は到着していなかった。てか、レッジーナが本当にここに泊まるのか定かじゃないのだけど・・・。
因みにこのホテルの宿泊料は1泊49ユーロという驚愕の安さ。これは一部屋の価格なので二人で泊まったらその半分だ。価格は季節によって変動するみたいだけど、一応4星ホテルなのにどうしてこんなに安いんだろう。こんなに近代的でキレイなホテルなのに。

ホテル1

ホテル2

「トイレの水がちゃんと流れる!」
「シャワーの水が外に溢れない!」
ジェノヴァのホテルと比べると別世界のような快適さに大喜びの私たちであった。

エンポリはマレザーニ監督になってから練習時間が不規則になり、試合前日は練習しないで試合当日の朝に練習したりするらしい。ということで、今日は練習見学は無理そうだけど明日のチケットを買いにスタジアムまで行こうということになった。

スタジアムへ続く道

スタジアムの外観

スタジアムの扉が開いていたので中に入ると、いつもと違う眺めに板貫さんが驚きの声をあげた。
屋根だー!!!
そう、カルロ・カステッラーニはバックスタンドに屋根を建設中だった。いいなー。オレステ・グラニッロのバックスタンドにも屋根を作ってよ、フォーティ会長。
作りかけの屋根を撮ろうと板貫さんがデジカメを構えた瞬間、一人の選手がダッシュでフレームの中に走りこんできてポーズを作った。大爆笑の私たちに本人も大満足。その選手が誰かというと、ジャコマッツィ。なんてノリのいいウルグアイ人なんだ!
ピッチの端にジャコマッツィの面白行動をケラケラ笑いながら見ている小さい男の子がいた。エンポリの練習着を着ているということは、、、おお、この子が噂のジョヴィンコちゃんか!有り得ないくらいちっちゃいぞ!
今日は練習していないはずだったのに、なぜかスタジアム(練習場ではない)でエンポリの選手たちが自主練習していた。そこにいたのは10人以下だったけど超ラッキー♪
しかし、まさか練習をやっているとは思わなかったので私はカメラを持ってこなかった。あーあ、エンポリの選手の皆さんを撮りたかったよぉ。(大泣)
そのまま最後まで自主練習を見学して、そのあとホテルに前泊するために集合してきた明日の召集メンバーの皆さんを乗せたバスもお見送り。結局フルコースじゃん・・・。カメラを持ってこなかったことが本当に悔やまれる。(号泣)
その時バスの窓から私のお気に入りのポッツィ君が身を乗り出して手を振ってくれた。これはとっても珍しいことらしく、どうしたんだポッツィ?!何か変なものでも食ったのか?!と板貫さんが驚いていた。(笑)

エンポリポイントで明日の試合のチケットを購入してホテルに戻ったときには7時を回っていただろうか。ホテルのエントランス付近にはレッジーナのアマラント色のジャージがうようよしていた。


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