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2009/07/26

ジェノヴァ編vol.6【サンプドリア×レッジーナ試合中の風景】

ガゼッタを見る限り注目度はむちゃくちゃ低そうだったこのカード。誰もスタジアムへ来ないんじゃないかと心配したが、スタジアムの客の入りは悪くなかった。サンプのクルヴァもなかなか熱い。

かなりの入りだった客席

この試合のレポはこちらを参照のこと。
セリエA第35節サンプドリア×レッジーナ言葉もない大敗
忘れたい忘れたい忘れてしまおうと思い続けたけど結局は忘れられないこの試合。辛い記憶を掘り起こして文字にしてみた。

試合前にカッサーノがVIP席の恋人に熱烈な投げキッスを送っていたので、彼女にいいところを見せようと張り切りそうだと警戒していたらベンチスタートだった。パッツィーニも温存すればいいのに。てか、半分以上プリマヴェーラちゃんくらいの潔さで臨んでくれたら良かったのに。レッジーナ時代のマッツァーリ監督は海峡ダービー等の大事な試合の前のゲームはあっさり捨てた。そういう考え方をする人だ。昨日ウルトラスにとっちめられさえしなければ、この試合もそういう位置づけになるはずだったのに・・・。
対するレッジーナは残留の行方が決まる大事なアウェイ戦だというのに、コッツァもヴィジャーニもコッラーディもチリッロもいない。ベテランといえるのはブリエンツァだけ。とんでもないプレッシャーが掛かる大一番を若い子ちゃんだけに任せて大丈夫なんだろうか・・・。そんなことを考えていたら

開始1分でいきなりデッセーナにぶち込まれた。

私も呆気にとられたがピッチ上の選手たちも呆気にとられていた。まあ、まだ挽回は可能だよ。
その後はレッジーナがブリエンツァのドリブルからチャンスを作り、ちっちゃいカルモナの懸命なヘッドや、FKのこぼれ球をチェラヴォロがヘッドで繋いでコスタ(?)がオーバーヘッドで戻しブリエンツァのシュートなど、ゴールまであと一歩のところまで迫る。
いいぞ、いいぞ、負けてないぞ!とワクワクしながら見ていたら、前半20分にもならない時間にヴァルデスがしょうもないファール(裏に抜けようとしたパッツォの進路妨害)で一発レッド。

おーい、板前さーん!!!

左側を向くと2つ向こうの席で恰幅のいい親父が頭を抱えていた。パッツォも倒れ方が上手い。やられたよ。エリア外でPKにならなかったのが、せめてもの救いか。

その後はまたブリエンツァのドリブル突破からバレートとのワンツーでチャンスを得るけど点に繋がらない。この日のブリエンツァはキレキレで、サンプ守備陣を置き去りにするフェイクを入れたドリブルにスタンドの両サポーターから「ブラーボー!!」と歓声が上がる。無からチャンスを作り出すアイディアは本当に素晴らしい。これぞ正しくファンタジスタ。
左サイドでマリルンゴの折り返しがゴール前のパッツォに渡る前に足を伸ばして必死にクリアーしたサントスの渾身のプレーで追加点のピンチも凌いだ。
いいぞ、いいぞ、一人少なくても負けてないぞ!行け、行けー!
私の左上(メインスタンド2階席左端がこのスタジアムのアウェイサポ席らしい)にいるレッジーナのティフォージと一緒に大きな声でエールを送るが、前半30分にまたしてもデッセーナに豪快にぶち込まれた。明日22歳の誕生日だから自分で前祝いしてやがるな、この小僧。
6分後、今度はFKからデルヴェッキオが頭で後ろにすらしたボールがそのままゴールに吸い込まれた。前半でスコア3-0。10人で必死に喰らいついてきたレッジーナの気持ちがここで折れてしまった。
その時、件の恰幅のいい親父が立ち上がって怒鳴り始めた。選手に対して怒っているのかと思いきや、怒声を浴びせた相手はマッツァーリ監督だった。柏の日立台と同じくらいピッチが近いので、監督の背中はすぐそこにある。
「マッツァーリ!!!」
3回ほど大声で名前を呼んだけど、もちろんマッツァーリ監督は振り返らない。名前に次いで何かを言っていたが私にはよく分からない。恐らく「お前はそれでいいのか?」みたいなことを言っていたのだと思う。語尾が上がって疑問形だったから。周囲のドリアーノは苦笑いしていた。

そのまま3-0で前半終了。レッジーナの若い子ちゃんたちは、うなだれてピッチを引き上ていく。オルランディ監督、ハーフタイムで立て直せるんだろうか・・・。

ハーフタイムに何気なく後ろを振り返ると、ベンチ入りメンバーから外れたジョーザとラキッチがVIP席にいた。2年振りにジョーザに会えたのが嬉しくて、3-0で負けているというのに「ジョーザーーー!」と飛び跳ねて手を振る私。ジョーザは「あれ?」という感じで私を見るとニコッと右手を挙げた。
覚えているのね?私のこと覚えているのね?
3-0で負けているというのに「写真撮ってもいい?」と更に調子に乗る私。ジョーザは「スィ!」と笑顔で写真に納まってくれた。一方ラキッチは「俺、関係ないし~」みたいな表情でしらけていた。

笑顔のジョーザとしらけたラキッチ

後半頭からバリッラがコッラーディと交替。バリッラは06-07シーズンに自分をセリエAデビューさせてくれたマッツァーリ監督に成長した姿を見せて恩返ししたいと張り切っていた。張り切り過ぎて見事に空回りしていたわけだが・・・。
経験豊富なコッラーディが入ったことで落ち着きを取り戻せるかもしれないという淡い期待は一瞬にして砕かれる。
前半同様、立ち上がり1分で失点。遠いサイドだったので誰のシュートだか分からなかったけど、左からのシュートをパンチングで防ぎ、直後の正面からのマリルンゴのシュートも辛うじて弾いたプッジョーニだったが、こぼれ球をマリルンゴに押し込まれて4-0に。レッジーナ、今日は前半も後半も試合の入り方が果てしなく拙い・・・。
件の親父がまた立ち上がって「マッツァーリ、お前はそれでいいのか!」と怒声を浴びせる。ねえ親父、マッツァーリ監督じゃなくてオルランディ監督に「そのスタメンでよかったのか!」と問い詰めたらどうなの?

その5分後、パッツィーニがとどめの5点目。パッツォがドリブルでエリア内まで突破⇒倒れこみながら出したパスをマリルンゴが受けて前を向く⇒ランザーロが足を伸ばしてボールカット⇒不運にもクリアボールが立ち上がったパッツォに渡り、強烈なシュートを喰らってしまった。もうレッジーナの守備陣は混乱の極みでカオス状態。プッジョーニだけじゃどうにもならない。
件の親父が再度ブチ切れる。

マッツァーリ!マッツァーリ!!

あまりの剣幕に隣のイケメン(この時はまだジャッケッタだと確信を持てなかった)が腰を浮かして親父を宥め始めた。それでも親父は叫び続ける。

マッツァーリ、お前はそれでいいのか!

もう止めて。お願いだからこれ以上マッツァーリ監督を責めないで。監督だってきっと辛いはずだから。大勝してハッピーだなんて絶対に思っていないから・・・。

2004年遠征から今日まで私が現地観戦した試合でレッジーナが負けたことはない。だから今日も大丈夫だとは思えなかった。いくら何でもそこまで楽天的にはなれなかった。まだ残り40分あるけど、5-0からひっくり返せたら奇跡だよ・・・。
あまりに一方的な展開に周囲のドリアーノが次々に席を立つ。レッジーナのティフォージも応援のトーンが落ちた。

更に悪いことに後半15分、ボールを追おうとしたサントスが突然倒れた。そのまま立ち上がれない。嫌な予感がする。接触プレーでも何でもないときに倒れるのは、たいていの場合は肉離れか靭帯(後者であることは翌日に判明する)。サントスは前半マリルンゴの折り返しをクリアーしたとき、ちょっと無理な体勢で足を伸ばしていた。もしかして、あの時点で既に違和感があったんじゃなかろうか。そんな気がする。
担架で運び出されたサントスの代わりにチリッロが投入された。チリッロ、頼むからPK献上するなよ。これ以上傷口を広げてくれるなよ。

もう勝ち点を持ち帰るのは諦めるけど、せめて1点でも返して欲しい。1点返して少しでもポジティブな気持ちで次節を迎えられるようにして欲しい。しかし攻撃がなかなか形にならないレッジーナ。
コッラーディがトップに入って、ブリエンツァとチェラヴォロがセカンドトップみたいな形になったと思うが、チェラヴォロとコッラーディが悲しいくらいに合わない。コッラーディがゴール前に張っているのに、チェラヴォロが持ち過ぎから幾度もチャンスを潰す。
オルランディさん、チェラヴォロ替えようよ・・・。日本語でぼそっと呟く私。しかしオルランディさんは既に諦めているのか、前線の不協和音を修正しようとはしなかった。
流れを変えることを期待されたコッラーディも5-0ではなす術もなく、何とかしてやろうという気概も感じられなかった。若い子ちゃんたちは皆シュンとしちゃってる。ただ一人バレートを除いて。

バレートはまだ諦めていなかった。たった一人で相手ボールを奪いに行き、そこから何とか攻撃に繋げようと必死だった。強引に突破しようとしてファールをとられると両手でピッチを叩いて悔しがり審判に食ってかかる。こんな負けが確定した試合で熱くなってカードを貰ったらバカを見るだけ。普通はそう考えるだろうが、バレートは違った。最後まで諦めなかった。その姿に涙が出そうになる。
ピッチにはもう一人、諦めていない選手がいた。ブリエンツァも最後までゴールを狙い続けた。このまま5-0で終わったらチームのメンタルが危ないと危機感を持っていたのか、単に自分のゴール数を伸ばしたかったのかはわからないが、前半から走り回ってもう動かないであろう足を酷使して最後まで1点を取りに行った。実らなかったけど・・・。

結局1点も返せずにゲームオーバー。私にとっての初めての負け試合。しかも5-0の大敗。悔し涙も出やしない。
今日こそいいことがあると思ったのに、今年の遠征は呪われているんだろうか。

南イタリア遠征記2009 | Comments(0) | Trackback(0)
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