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2008/07/02

三日目②:私のアモルーゾがいない!

ホテルのエントランスの前でフォーティ会長がレッジーナのスタッフ2人と談笑していた。
おい、おっさん、入りにくいじゃねーかよ。
つーか、こんなマフィア顔の人が入り口付近にいたら他の宿泊客が恐れをなすのでは?
中に入って最初に目が合った選手は黒髪に黒目がちの瞳、富士額でハート型の顔をした男の子だった。あ、チェラヴォロだ・・・。チェラヴォロとは初対面なので目が合っても「チャオ!」と挨拶するのも何だか変だ。かといってどうリアクションすればいいのかよく分からない。向こうも黙って自分を見つめるジャポネーゼにどうリアクションすればいいのか分からずにじっとこっちを見ている。無言のまま約30秒見つめ合うチェラヴォロと私であった。
ロビーのソファーではレッジーナの選手たちが思い思いに寛いでいる。うわ~、いるよ、いるよ。うじゃうじゃいるよ。ど、ど、ど、どうしよう。練習場以外の場所で選手に会った時って、同じホテルの宿泊客同士として会った時って、いったいどういう態度で接すればいいんだろう?もちろん同じホテルに泊まりたくてここを選んだわけだけど、いざ目の前にたくさんのレッジーナ関係者を目にすると、自分が軽いパニック状態に陥っているのがよくわかる。
と、とにかく、いったん自分の部屋に行って落ち着こう。そう思ってエレベーターに乗ろうと思うのだが、扉が開いて出てきたのがバレートとモンティエル。うわっ、何処もかしこもレッジーナの選手だらけで落ち着かないよー。(汗)
レッジーナファンではない板貫さんは全く平然としていている。まあ、私もこれがエンポリの選手たちだったら、思い入れの強さが全然違う分、きっと平然としていられるだろうな。自分の部屋に入った時には何故かぐったり。先が思いやられる。

この後、用事があってフロントに降りていった板貫さんがプンプン怒りながら戻ってきた。ロビーで新聞を読んでいたレッジーナのスタッフの一人が、もう一人のスタッフに向かって「見ろよ」という感じで板貫さんを顎で指したそうだ。「めちゃくちゃ感じ悪い!」と激怒する板貫さん。この日のガゼッタに「日本人がセリエで活躍できないのは人種差別のせい」という俊輔の記事が載ったこと、その記事にイタリア中から大反響があったことは、帰国してから知ることになる。

夜8時。今頃選手たちはホテル内のレストランで夕食を取っているはずだ。同じレストランで食べようという板貫さんの提案に尻込みする私だったが、「一般客とレッジーナ関係者の間には仕切りがあるはずだから大丈夫」という言葉に励まされ、恐る恐るレストランへ。板貫さんの言葉通り、レストランの真ん中には仕切りが設けられていた。ああ、これなら食事が喉を通りそうだ。
レストランの入り口で案内されるのを待っていると、仕切りの向こう側で選手が3人くらい立ち上がってこっちを見ている。げっ、年に一回しかレッジョに行かなくても面が割れているんだろうか。恥ずかしくて誰がこっちを見ているのか確認できないよー。
この夜、自分が何を食べたのか記憶がない。舞い上がっていて食事どころじゃなかった。

選手たちの方が先に食事を始めていたので、私たちが食べている最中に食べ終わった選手たちが次々と席を立つ。レストランとロビーの境はガラスなので、出て行く選手たちが丸見えだ。一人ひとり姿を追うけれど、私の王子様が見当たらない。
「アモルーゾがいません・・・」と青ざめる私。
「見逃したんじゃないですか?」と板貫さん。
いや、アモルーゾ・ウォッチャーの私がアモルーゾを見逃すわけがない。私が探せないということはいないということだ。もう食事をしている選手は一人もいない。どうして?どうしていないの?
そこにコッツァとモデストが厨房にコーヒーを注文しに戻ってきた(他にも数人いたけど誰だったか思い出せない)。厨房は一般客がいる側の奥にあるので私たちの脇を通り抜けていく。コッツァに聞けば、なぜアモルーゾがいないのか教えてくれるかもしれない。キャプテンだし、アモルーゾと仲良しだし。
コーヒーカップを手に厨房から戻ってきたコッツァは、泣きそうな顔で自分を見つめるジャポネーゼにビビッて立ち止まった。「な、な、何でそんな目で俺を見るんだ・・・」というコッツァの心の声が聞こえてくるような困惑した表情だった。その時はそのまま行ってしまったのだけど、すぐにまた厨房に戻ってきて従業員と何か話している。そして、レストランから出る前に、中途半端に手を上げて自分を呼び止めようとジタバタしているジャポネーゼ二人に再び目を向けてくれた。
コッツァは大の苦手だった。いつも笑顔をくれないどころか、私と視線すら合わせてくれないから。しかしこの日のコッツァは違った。困った顔をして、でも優しい目をして、真っ直ぐにこちらを見つめ、しばらくどうしたものかと考え込んでいた。私たちを気にして何度もチラチラと振り返りながらも結局は行ってしまったのだけど、私たちの方から席を立って近づいていけば話を聞いてくれただろう。そうすれば良かった。
レッジーナの選手たちはそのあとミーティングのため、会議室のようなところに入ってしまった。

食後にフロントでネットを申し込んでレッジーナの記事を漁った。するとアモルーゾが移籍志願して遠征メンバーから外れた記事が出てくる出てくる。会うのを一番楽しみにしていたアモルーゾがいないなんて。しかも移籍志願したなんて・・・。頭をハンマーで思い切り殴られたような気分だった。その晩はショックで一睡も出来なかった。

北イタリア遠征記2008 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
なかなかね
選手に声、かけずらいですよね。
私も今年開幕戦後に大宮駅で松下選手とすれちがったのですが(スーツでかっこよかった)、声はかけられませんでした。緊張して。
翌週、新潟で試合観戦後、駅前に夕食を食べに行ったら、駐車場入り口で前の車が松下選手!
もちろん声はかけられませんでした。

スタッフの気持ちがわからないな。どう思ってあごをしゃくったんでしょ。
選手によります
コッツァはこの日までは私を緊張させる数少ない(唯一の?)選手だったので思い切って声をかけられなかったんですけど、例えばミッシローリ君とかだったら強引に呼び止めちゃいます(笑)

松下選手、私も会いたいです。かわいいですよね♪
2回も遭遇したんですか。いいなー。

レッジーナのスタッフは、「ナカムラのこんな記事が載った日にレッジーナの周りをうろうろしやがって、いったいどういう神経してんだ日本人は?」と思っていたのかもしれないし、そうじゃないかもしれないし、よく分かりません。
ただ、感じ悪いのは顎をしゃくった奴だけでした。後は全員いつもの通り超フレンドリーでした。

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