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2007/05/12

六日目④:サービス過剰なレストラン

7時半を過ぎたのでディナーをどこで取ろうかレストランの物色に入る。私は外のテラス席で食事を取るのが好きなのだけど、ウンベルト1世大通りは人が多すぎて落ち着かない。ということで大通りから外れ、ホテルに戻る途中でどこか適当なところで食べることにした。ホテルのある通り沿いにはロープウェイ乗り場があり、その隣にわりと大きなレストランがある。ちょうど通りに面したところにメニューが貼ってあったので何の気なしに眺めていたら、いつのまにか中年のカメリエーレが隣に立っていた。
「オオー、ファンタージア!」と大げさな身振りで私の手をいきなり握るカメリエーレ。
はあ?いったい何がファンタジーなの?
呆気にとられていたら手の甲にキスされ、そのまま手を引かれて強引に店の敷地内に引っ張り込まれた。因みにこのカメリエーレ、イタリア語、フランス語、スペイン語、ロシア語を巧みに操るが、英語は片言しか話せない。
店は断崖絶壁に位置しているので、まずは階段を下り細長いテラスにたどり着く。そこにはテーブルが6つあったので「ここで食べたい」と告げたのだけど、カメリエーレは私の背中を押して「皆に紹介するから」と店内に入っていく。
誰に紹介するって?別に紹介してくれなくていいんですけど・・・。
カメリエーレは厨房の入り口まで私を連れて行くと、中に向かってベリッシモが何たらかんたらと叫んだ。すぐに厨房から陽気な3人の料理人(若いの二人と中年一人)が出てきて、両方の頬を交互に合わせるイタリア式の熱烈歓迎3連発。
ひえぇぇぇ、何なんだよー!
3人ともイケメンだったので実はちょっと嬉しかったのだけど(笑)、いくらなんでもサービス過剰だよ。このレストラン、女性の客には必ずこんな歓迎の仕方をするのだろうか。
やっと料理人たちから解放され、外のテラス席に腰掛けてホッと一息。崖の突端にあるテラスからの眺めは最高なんだけど、20分おきにロープウェイが目の前を行き来するのがちょっと・・・。これって、あれだよ、あれ。東京ディズニーランドにアトラクションを眺めながら食事ができるレストランがあるでしょ?正にあれと同じ気分。(笑)
この日オーダーしたのはメロンの生ハム添えと魚介類のスパゲティ。それとメニューの中から適当に選んだ白ワイン。一人旅だとワインを一人でほぼ1本空けなくちゃいけなくて、いつも食事が終わる頃にはすっかり千鳥足。二十歳の頃は一晩でウィスキーのボトル1本平気で空けちゃったのに、今はすっかり弱くなったなあ。
「明日もここで食事してね」と帰り際にカメリエーレにまた手の甲にキスされた。酔っていたのでいい加減に“Si.”と答えて帰路につく。すごく眠いよぉ。

フラフラとおぼつかない足取りで歩いていたら前から歩いていた男性と肩がぶつかった。今思うとわざと向こうがぶつかってきたのかも知れない。「スクージィ」と謝る私に「日本人ですか?こんな美人と会えるなんて今日はついてる」と流暢な英語。顔を見ると、年の頃は30代後半?ブルース・ウィリスがイタリア人だったらこんな感じかな。←どんな感じだよ
男性は「僕はジャンルイージ」と言って手を差し出してきた。あら、ブッフォンと同じ名前だわ、などとボンヤリ考えつつ素直に握手に応じる私。酔っていると思考能力がなくなる。
ジャンルイージはパレルモ生まれの船乗りさんらしい。日本にも来たことがあるとか。勝手に自己紹介を始めたけど、あまりに眠くて半分くらいしか聞いていなかった。
「これから飲みに行きませんか?」とジャンルイージ。
「いえ、3秒で眠りに落ちてしまいそうなくらい酔ってますんで。眠いんです」
「じゃあ、これからカステルモーラに行きませんか?夜景がキレイですよ」
「すみません、眠いので」
「じゃあ、明日一緒に観光しましょう。どこを観たいですか?」
「眠くて明日のことは考えられません」
何を言っても「スリーピー」しか言わない私にジャンルイージは苦笑い。明日の約束を取り付けようとしばらく頑張っていたが、ついに諦めてくれた。
そのままホテルに戻り、半分寝ながら歯を磨いて適当に顔を洗。ベッドに倒れ込むと本当に3秒で眠りに落ちた。
南イタリア遠征記2006 | Comments(0) | Trackback(0)
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