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2007/04/18

六日目①:メッシーナ経由でタオルミーナへ

5月15日(月)快晴

チェックアウトしなくちゃいけないギリギリの時間まで部屋でテレビを見ていた。チャンネルはもっぱらレッジョのローカル局。実はここで時々流れている献血キャンペーンのCMを見るのが楽しみだったのだ。そのCMに出演していたのはレッジョの英雄チッチョ・コッツァとバスケの選手と思われる黒人アスリート。二人並んでテレビカメラの前で献血を呼びかけているというシンプルな作りなんだけど、黒人さんが白い歯を見せて語りかけているのに対して、コッツァは眉間にしわを寄せて終始深刻そうな顔をしている。しゃべりも表情もちょっと堅くて見るたびに笑ってしまった。この人ってすごく生真面目な人なんだろうなと思う。このCMを見て大勢のレッジョの民が献血に協力したのかしら。

時間になったのでフロントに降りていく。最後にルチアに会いたかったのに、今日は午前のシフトじゃないようだ。去年も最後は会えなかったんだよね。また来年会えるからいいけどさ。
チェックアウトの手続きを済ませてからサロンを覗くとマッザーリ発音講座の兄ちゃんがいたので、一緒に記念写真を撮って別れを告げた。去年は私を見ると「ヘーイ、マッザーリ!」と馬鹿にしたようにウィンクしてきて殴ってやろうかと思ったけど、今年はすっかり大人になって立派なホテルマンに成長しつつあった。来年もこのホテルにいてね。再会を楽しみにしているから。

また会えるといいな

港までスーツケースをゴロゴロ転がしながら10分程歩く。今日も死ぬほど暑いよ~。
メッシーナ行きのチケット売り場で片道切符を買い、20分後にフェリーに乗船。その20分後にはメッシーナに上陸。ほんとレッジョとメッシーナは目と鼻の先だ。

港から真っ直ぐに鉄道駅を目指した。確か駅の近くにプルマンの発着所があったはず。2年前にうさこさんと一緒に歩いた記憶を手繰りながら、なんとかメッシーナ駅に到着。駅前広場にあるツーリスト・インフォメーションで「プルマンでタオルミーナへ行きたいんですけど」と尋ねると、英語の話せるお兄さんが親切に建物の外まで出てきて、タオルミーナ行きのプルマンを運行しているバス会社の場所を教えてくれた。

バス会社に行くと次のタオルミーナ行きのプルマンは1時間後の出発だった。スーツケースを持ったままじゃウロウロできないので、事務所内の待合室に座って日記を書き始めた。本当はメッシーナの街を散策したかったんだけど仕方ない。
右斜め前の席にはハンチング帽を被ったお洒落なお爺さんがいて、ニコニコしながら私を眺めている。左隣には白い木綿のシャツの胸元を第二ボタンまで外し、金髪の髪をルーズな夜会巻にした粋なお姉さんが座っていた。出発10分前になると待合室にいた人たちが一斉に立ち上がって外に出た。どうやらバスの準備が出来たようだ。私もスーツケースを引きずりながら外に出ると、夜会巻のお姉さんが片言の英語で「何処に行くの?」と尋ねてきた。「タオルミーナ」と答えると私を手招きし、なんとバス胴体部分にある荷物置き場のドアを開けて私の超重たいスーツケースを入れるのを手伝ってくれた。お姉さん、ありがとう!

バスに乗り込み、後ろの方の席を陣取る。イタリア人は前から座るから、後ろはいつもガラガラなんだよね。それからタオルミーナまでの1時間10分は車窓の風景を楽しんだ。
映画『グランブルー』の舞台にもなったタオルミーナの鉄道駅を通り過ぎ、バスターミナルの近くまで来たとき、停留所でもなんでもない場所で運転手に止めてもらって降りていった夜会巻のお姉さん。降りるときに何やらハンチング帽のお爺さんと言葉を交わしていた。
それから数分でバスターミナルに到着。このバスはカターニアまで行くみたいで、ここで降りるのは私を含めて3人だけ。スーツケースを降ろさないといけないので席を立って出口へ急ぐと、ハンチング帽のお爺さんが私を指して「この子は荷物があるんだ!」と運転手に告げてくれた。きっと夜会巻のお姉さんが心配してお爺さんに頼んでくれたに違いない。ありがたい。お姉さんとお爺さんのお陰で慌てないでスーツケースを荷物置き場から出すことができた。私がスーツケースを降ろしたのを開け放した窓から確認すると、運転手にOKのサインを出すお爺さん。走り出したバスに「グラッチェ!」と叫びながら手を振る私に、お爺さんも笑顔で手を振り返してくれた。南イタリアの人たちって本当になんて親切なんだろう。

南イタリア遠征記2006 | Comments(4) | Trackback(0)
Comment
えーっと…
ヴィジャーニ励ましてきましょうね(笑)
そうしましょ(笑)
ところで、ビアンキが「決まった人はいない。シングルだ!」とレッジーナ公式で発言しておりました。
あの坊や、相変わらずエリザベッタ・カナリス嬢に夢中なようで。
ビアンキもいじってきましょう。(笑)
ランザーロ。
いつのまにか公式のFuori dal campoに登場してましたね。いっしょうけんめい読んじゃいました。トニョッツィの時と違って全部、マジメに(笑)
いつの間にか結婚してましたね
思いがけずショックを受けました。(笑)
ランザーロの後にFuori dal campoに登場したのがフォーティ会長ですよ。なに調子ぶっこいてんでしょ、あのオヤジ。(爆)

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