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2006/10/11

三日目②:謎のイケメンに俊輔を褒められる

バールで買ったサンドウィッチをホテルの部屋で食べ、2時半に迎えに来たアントネッロのタクシーに乗り込んだ。その途端「ボンジョルノー!」の二重奏がお出迎え。助手席にアントネッロのアミーゴが乗っていて賑やかこの上ない。「今日はアミーゴも一緒だけどいいだろ?」と尋ねるアントネッロ。別にいいけどさ。どうせダメだって言ったって降ろす気ないでしょ?
サンタガタに向かう途上、アントネッロが何度も「今日こそマッザーリにキスするんだぞ」と私に念を押す。あ、キスと言うのはイタリア式の頬を片方ずつ合わせる挨拶のことね。
その度に「日本人はそういう習慣がないから、私からは出来ないってば」と首を振ると「大丈夫だって。あれは女から求められたら男は応じなくちゃいけないんだ。だから安心してキスをおねだりしてこい。分かったな」と返される。そんなこと言われてもねえ。酔ってもいないのに自分からそんなアクション起こせるかよ・・・。って、酔っていたら出来るのか?<自分
タクシーから降りるとき、今日は6時に迎えてきてくれるように最初から頼んでしまった。電話してくれる優しいイタリア男を探すのも面倒だしね。

トップチームは今日も真ん中のグランドで練習するみたいだった。まだ練習開始時間20分前なのに、既にほとんどの選手が揃っている。今季最後のサンタガタでの練習だから気合が入っているのかな。なんかえらい大人数で楽しそうに鳥かごをやっているんだけど、鳥かごって普通は5人くらいでするものじゃないの?

この日もキャピキャピと楽しそうでした

グランドの右隅ではマッツァーリ監督とビゴンさん、そしてフォーティ会長の3人が立ち話していた。何やら会長がすんごい笑顔で監督に話しかけていて、監督は手を後ろに組んで体を揺らしたり、たまにクルッと体を反転させたりして落ち着きがない(笑)。この時はまだ監督の来季の去就が決まっていなかったので、恐らく会長が熱心に口説き落としていたんだろうなあ。多分こんな会話を交わしていたんじゃないかと思う。
会長:「ねえワルテル~、来季はどうするの~」
監督:「うーん、どうしようかなー」
会長:「そんな意地悪して焦らさないでレッジョに残ってよ。給料弾むからさあ」
監督:「うーん、そうだねー。どうしようかなー」
この3者会談(ビゴンさんは傍で微笑んでいるだけだったけど)は20分以上続いた。見たところ3人の関係はすこぶる良さそうだ。

ふと横を向くと、少し離れた場所で背の高い金髪のイケメンが練習を眺めていた。あれ?フランチェスキーニ君?いや、そんな訳ないか。選手がグランドの外から練習を眺めているわけないもの。
しばらくすると半袖オジサンがやってきて、昨日はちゃんとバスで帰れたかと確認された。タクシーで帰ったというと説教されそうなので、無事にバスで帰ったと嘘をつく。(笑)
半袖オジサンは、今日は別の友達と一緒だった。あれ?オッドもどき、今日は来ないのかしら?
実は私、昨夜一晩考えた結果、オッドもどきと同じプルマン(長距離バス)でバーリまで行こうと決心したのだった。だって私一人でバーリに行っても、絶対にスムーズにスタジアムにたどり着けるとは思えなかったから。時間に余裕があるならともかく、バーリ・レッジョ間をとんぼ返りするなら迷子の天才の本領を発揮している場合じゃないもんね。イタリア語も話せないしさ。だから面倒見のいいオッドもどきに同行させてもらおうと都合のいいことを考えていたのだけど、この日は最後まで練習場に姿を現さなかった。一晩考えた計画があえなく頓挫。うーん、誰かに一緒に連れて行ってもらおうとする発想がそもそも間違っているのかしら。バーリ行き、どうしよう・・・。

半袖オジサンは金髪のイケメンに気がつくと「チャーオ、ベッロ!」と嬉しそうに駆け寄った。他の人たちもイケメンの元に集まっていって、握手したりハグしたり大騒ぎ。この人、有名人なの?元選手とか?
直ぐに半袖オジサンが私を呼び寄せイケメンを紹介してくれたけど、その人が誰なのかさっぱり分からず。やっぱりオッドもどきがいないとダメだよ。彼以外の人たちは辞書や会話帳を使ってまで私とコミュニケーションを取る努力をしてくれないんだもん。(涙)
と思ったら、イケメンが英語で「ナカムラ、スコットランドで活躍しているね。スクデットを取ったの知っているよ」と話しかけてきた。きゃあ、この人英語を話すのね!
「3年目は随分セリエに馴染んでいたよね。翌シーズンはもっと活躍するだろうと期待していたのに移籍しちゃって残念だよ」とフランチェスキーニ君似のイケメンは嬉しい言葉を続けてくれた。3年間で俊輔のフィジカルが強くなったこととか、キックの精度が素晴らしいとか、あれこれ俊輔のことを褒めてくれて私は大喜び。とても客観的な口調だったので、「もしかしてジャーナリストですか?」と尋ねると「僕が?違うよ」とクスクス笑う。そこに突然半袖オジサンが割り込んできた。どうやら自分の分からない言葉で私たちが会話しているのが面白くないらしい。そして昨日練習場に来ていなかった人たちに紹介するからと無理やりその場から引っ張っていかれた。もう!もっと俊輔の話をしたかったのに!
結局この日はイケメンと話そうとすると半袖オジサンが飛んできて、これ以上はほとんど会話できなかった。オジサンたら、変なヤキモチ妬かないでよ、まったく。イケメンは練習場に来た人たちに大人気で、彼を見ると皆が親しげに寄ってきて握手していた。このイケメンの正体は誰だったんだろう???
南イタリア遠征記2006 | Comments(0) | Trackback(0)
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