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2006/07/23

二日目⑤:ナカを探せ!

一昨年初めてサンタガタを訪れたときは、2日間とも隙間なく金網にしがみついて練習を見学する大勢のサポに圧倒されたが、去年のサンタガタはサポの数が極端に少なかった。ホームの試合で味方チームにサポがブーイングして選手が萎縮してしまったり、チームとサポの間には明らかな溝があったように思う。レッジーナOHPでもマッツァーリ監督が再三にわたりサポに温かい応援を呼びかけていたし。
今年はどうかというと、サンタガタのサポの数は一昨年に近い数まで戻っていた。ようやくマッツァーリ監督のサッカースタイルがサポの間にも浸透したのかな。2年連続で残留を決め、大一番の海峡ダービーにも勝利したら、これまで批判的な態度を取ってきたサポたちも認めざるを得ないというところかしら。

練習が始まると次々とサポがやってきたのだけど、誰かが来るたびに半袖オジサンは私をその人たちに紹介した。お陰で私は練習場にいたほぼ全員と言葉を交わし、数人とは頬を片方ずつ合わせるイタリア式の挨拶を交わすはめに。(笑)
半袖オジサンに紹介されなくても、私を見ると真っ直ぐに近寄ってきて「これは、これは」という感じで礼儀正しく握手を求めてくるお爺ちゃんサポも多かった。日本人プレーヤーがいないのに日本からわざわざやって来た私に、みんな大きな敬意を払ってくれて、みんなとても優しかった。いや、優しくされただけじゃなくて、結構からかわれて遊ばれたんだけどね、実際は。(笑)
「ジャポネーゼが来てくれたんだよ!ナカを探してこなくちゃ!」
「ナカムーラ!どこにいるんだ?!」
「おーい、誰かナカを見なかったか?!」
俊輔がいるわけがないのに、みんなで走り回って「ナカを探せ!」と大騒ぎ。若い男の子もいるけど、ほとんどがいい年をしたオッサンなのに、いったいこのノリの良さはなんなんだ?
「いないってば。ナカはスコッツだから!」と私が思い切り日本語で返すと、ナカとスコッツだけで言いたいことは伝わるらしく、みんな腹を抱えて大爆笑。そして先を競うようにして口々にセルティックでの俊輔の活躍を褒めてくれた。私が聞き取れたのは「ナカ、セルティック、スクデット、ブラボー」くらいだけど、みんなが親指を立てて誇らしげに俊輔を称えてくれるのが、涙が出るほど嬉しかった。今でも俊輔のことを気にかけてくれて本当にありがとう。

紅白戦が始まると私はゲームに夢中になっていて、「去年の写真をみんなに見せるから貸して」と言ってきた半袖オジサンに何も考えずに写真をクリアホルダーごと渡してしまった。写真はA4サイズの写真専用紙にプリントアウトしてあり、全部で10枚くらいあっただろうか(1枚に写真4つのレイアウト)。
メスト君が負傷してゲームが中断したときにふと横を向くと、なにやら男性サポ数十人が異様に盛り上がっているのが目に入った。奇声を発しながら私の写真を奪い合っている。その時は「選手や監督との2ショット写真をあんなに喜んで見てくれるなんて、わざわざ持ってきた甲斐があったわ♪」くらいにしか思わなかったのだけど、写真を返しにきた半袖オジサンの一言で全てを悟った。
「今年も海で泳いだ?」(実際に聞き取れたのは今年“questo’anno”と海“mare”だけで、後はオジサンの泳ぐ真似で理解)
ヤバイ!ルチアに見せようと思ってエオリア諸島の写真も一緒に持ってきたんだっけ!
焦っても今更後の祭である。クリアホルダーの中身を確認すると、私とIちゃんの水着写真だけヨレヨレになって端が破けていた。おいおい、どんだけ熱心に見てくれたんだよ(汗)。まあいいか、減るもんじゃないし・・・。
因みにサンタガタの男性サポに大評判だった私とIちゃんの水着写真はこちら。
って、冗談です。貼りません。(笑)

半袖オジサンと一緒に練習場にやって来たオッドもどきが、日曜日のユベントス戦のチケットを自慢げに私に見せてくれた。おお、この人はバーリまで行くんだ!
「バーリまで列車で行くの?」
旅の指さし会話帳を見ながら片言のイタリア語で尋ねると、「プルマン(長距離バス)」という返事が返ってきた。レッジョからバーリまでプルマンが走っているんだ。知らなかったよ。
「バーリまでプルマンでどのくらい?」
再び片言イタリア語で尋ねると、「8時間、9時間、いや、もっとかな。何時間かかろうとも、そんなの関係ないよ」みたいなことを言われた。そ、そうだよね。この人はたとえ丸一日かかろうとも、レッジーナのために駆けつけるんだよね。私とは気合の入り方が全然違う。レッジーナに対する愛情の深さも。当然のことだけど・・・。

紅白戦が終わると練習は終了。10人近くの選手が居残り練習のためにグランドに残ったが、すぐにクラブハウスの前が騒がしくなった。早くも誰かが出てきたようだ。
居残り練習見学よりも、サインゲットだー!ということで、午前中に買ったレッジーナの練習着とサインペンを持ってクラブハウスの前に走った私であった。
南イタリア遠征記2006 | Comments(0) | Trackback(0)
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