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2006/01/22

レッジーナがアムネスティの会員に

この1週間ずっと書きたかったんだけど、忙しくて書けなかったことを書こうと思います。

ワールドサッカープラスの『中村俊輔×二宮清純 新春ロング対談』は皆さんとっくに読まれましたよね。スンタンがレッジーナの監督から受けた人種差別についての告白にショックを受けた方も多いと思います。その監督が誰だったのか、ある程度察しはつきますが、スンタンが敢えて名前を挙げないと言っているので私も挙げません。
ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが、どこの国であろうと海外(特に欧米)で働いていれば多かれ少なかれ差別に遭うものだし、それを乗り越える強いメンタルを必要とされます。それに負けてしまう人は海外になんて出ないで日本でぬくぬくしていればいい。それが私のスタンスです。もちろんスンタンが受けた差別は悲しいことですし、差別は無いに越したことはありませんが、私はそれを可哀想と思うよりも、弱音を吐かずにやり過ごすことが出来たスンタンを誇らしいと思いました。見かけによらず、しぶとくてカッコイイぞ!と。
ただこの記事で非常に不愉快だったのが、まるでスンタンが3年間ずっと不遇で、差別に耐えかねてイタリアから逃げ出したみたいに受け取れる書き方をしていることです。レッジーナの3年目が充実したシーズンであったことは周知の事実であるにもかかわらず。まあ二宮清純氏はそういうセンセーショナルな反応を期待して意図的に記事をまとめたのでしょうけど。

そして1月15日イギリスのThe Sunday Mail紙に“My Race Hell”という記事が掲載されました。『僕が経験した人種差別地獄』とでも訳しましょうか。この記事の中では、スンタンがレッジーナで監督とチームメイトたちの苛めに耐えかねてイタリアからスコットランドに逃げ出してきたことになっています。
この記事を書いたBilly Patersonという記者は「昨日シュンス・ケナカムラは、イタリアで人種差別主義者たちがいかに彼の人生を惨めにし、レッジーナにいられないよう彼を追い詰めたかを明かした」と書き始めていますが、たぶん二宮氏との対談を英語に訳しただけでしょう。直接スンタンに取材を申し込んでスンタンがそれを受けたという形なら、取材を受けたことが日本でも話題になるはずですから。
私たちファンはスンタンのレッジーナ最終年が幸せなものであったことを知っています。しかし、何の予備知識もない人たちがこれを読んだら、レッジーナのことを慢性的に人種差別が横行しているとんでもないクラブだとしか思わないでしょう。イギリス紙で取り上げられたことで、この記事は恐らく欧州中に広まったと思われます。
この記事を目にしたレッジーナサイドがどんな反応をするのか。スンタンとレッジーナの関係が悪くなってしまわないか。私はちょっと心配していました。

そんな先週のある日レッジーナOHPにアクセスしたら、レッジーナがアムネスティ・インターナショナルの会員になったことが発表されていました。なるほど、レッジーナはそう来ましたか!

レッジーナはこれからアムネスティをサポートしていきます

アムネスティ・インターナショナルは国際的な人権擁護団体です。詳しい活動内容はアムネスティ・インターナショナル日本のサイトをご覧ください。
アムネスティの会員になるということは、今後レッジーナが人権擁護のために尽くすということです。今後人種差別をすることはありませんという宣言でもあります。想像の域は出ませんが、アムネスティの会員になることで、レッジーナは人種差別クラブという汚名を返上しようとしているのではないでしょうか。もしかしたら元々加入することになっていたのかもしれませんが、タイミングを考えるとThe Sunday Mailの記事がきっかけになったのは間違いないと思われます。
しかし、考えましたね、レッジーナ。ナイス・リアクションじゃないでしょうか。この先どんな監督が来たとしても、まず最初にクラブの方針に従い人種差別は絶対にしないということを誓わせられることでしょう。仮にクラブ内で差別行為が起こったとしても、選手やスタッフたちが告発しやすい雰囲気になるはずです。過去に差別行為があったことを真摯に受け止め、反論も言い訳せずにイメージ回復の手段に出たレッジーナ。フォーティ会長、見直しましたよ!

スンタンは二宮氏との対談のときは、こんなふうに発言を捻じ曲げられて向こうの新聞に掲載されることは想像だにしていなかったと思います。今回の件でスンタンに落ち度があったとは思いません。私が思うのはただ一つ。
「好きなように情報を操作できるマスコミって恐いな。」
それだけです。
俊輔 | Trackback(0)
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