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2006/01/08

六日目⑩:あどけない天使ボウディアンスキー

その日のグランドには、ジーンズに明るいグリーンの五分袖Tシャツを着た金髪の男の子がいた。ミニゲームのときはゴールネットの後から笑顔でゲームを見学していた。
あの子はスタッフの子どもなんだろうな。間近でレッジーナの練習を見学できて喜んでいるんだろうな。
Iちゃんも私もそう思っていた。

練習終了直後にその男の子が門を開けて出てきた。あれ?なんか見たことある顔だぞ?
「ねえ、あの子、ボウディアンスキー選手かも知れない」と私。
「ええー!選手?!だって、あの子、子どもだよ」とIちゃん。
門を閉めようとしている男の子をじーっと見つめる私たち。男の子は私たちの視線に気がつくと、「なあに?」という感じで小首をかしげて、こちらを見つめ返す。けがれを知らない無邪気な瞳で。
「やっぱり子どもだよ。選手だなんて、ありえないよ。小さいし、細いし、どっからどう見ても中学生じゃん。」

Iちゃん、あんたがそれを言うかい・・・。

「でもね、ボウ君は華奢なの。それにまだ若い選手なんだよ」
ボウディアンスキーである可能性を捨てきれない私。
「選手ならどうして練習着じゃないの?」
「怪我をしてるから練習に参加できないんだと思う」
ぶしつけな視線を注ぎ、男の子の観察を続けるジャポネーゼ二人。男の子は門に片手を掛けたまま、「うにゃ?」という感じで今度は反対側に小首をかしげる。

う、、、かわいい。かわいすぎる。

やっぱりスタッフの子どもなのかも。こんなあどけない少年がセリエAの選手なわけがないか・・・。
だんだんボウディアンスキー選手であるという確信が薄れていく私。やがて男の子は、スタッフらしき人に話しかけられ、その人にじゃれつきながら駐車場へと消えていった。
パパが迎えに来たんだ。やっぱりスタッフの子どもだったんだね。
その時はそう納得していた。

ところが帰国してからレッジーナOHPにアップされたシーズン終了後のパーティーの写真を見て愕然とした。あの男の子はやはりボウ君だったのだ。だって、着ているものは違うけど私服のセンスが同じなんだもん。(レッジーナOHPがサーバーダウンしたときに過去の写真が全て消えてしまったので、この写真を掲載できず。残念!)
「あー、本当だ!あの男の子だ!やっぱり選手だったんだ!失礼しました!」と、その写真を見てIちゃんもビックリ。
あ~ん、サインもらっておけばよかったよ~。サインよりも写真を撮りたかったよ~。本当にね、あどけなくて、愛くるしくて、天使みたいな子だったんだよ。
怪我もあって出場機会はほとんどなかったけど、よく俊輔と一緒にFKの練習をしていたらしいボウ君。いつかどこかで俊輔と対戦できるといいね。
南イタリア遠征記2005 | Comments(0) | Trackback(0)
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