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2010/07/31

レッジョ編vol.20【期待のヴィジュアル系ヴィオラ/ミラン育ちのディ・ジェンナーロ】

サンタガタ訪問初日、まだ帰っていなかった選手の中にプリマヴェーラから引き上げられたばかりのヴィオラ兄がいた。つーか、初対面なのでヴィオラだという確信が持てないまま、とりあえずお約束で写真を撮らせてもらう。向こうも「あんた誰?」ってリアクションだった。

一瞬日の丸のTシャツかと思ったよ

ちょっと顔に影がかかっちゃってイマイチな写真だけど、整った顔立ちをしたヴィジュアル形である。将来がとっても楽しみだ。左腕の内側には文字の彫り物。いつも小脇にセカンドバックを抱えているのが私としてはいただけないが、まあ典型的な今どきの男の子って感じ。概して下部組織出身の若い子ちゃんはファンサに慣れていなくて最初は愛想がないけど(例外:ジョーザ、バリッラ)、この子も何度か会ううちにミッシやチェラヴォロみたいに笑顔を見せてくれるようになるだろう。

翌水曜日、ミーティング終了時に真っ先に出てきたこの子を呼び止めるが、この時もヴィオラだという確信は持てていなかった。まあいい。サインしてもらえば誰だか一目瞭然だもんね。
「サインお願いします」とペンを渡すと、これっぽっちも笑わずに真顔で受け取る。その時自分の後ろにカルモナが並んだことをヴィオラは知らない・・・。
ヴィオラはセカンドバックを膝の間に挟み、ペンを持っていない方の手で私と一緒にユニを引っ張り、正にサインしようとしたその瞬間、後ろからカルモナがひょいと頭を出してきたので動きを止めた。
「・・・・・・」
無言でカルモナを振り返るヴィオラ。私も目が点。
このときヴィオラ19歳、カルモナ22歳。どっちが年上だかわかりゃしない・・・。
気を取り直したヴィオラが再びペンを握る手に力をこめる。で、隅の方に物凄く小さくサインしてくれた。一番先にサインするから何処でも好きな場所に大きく書けるのに、なんて控えめな奴なんだ。しかもほとんど文字を崩していなくて、はっきりと「VIOLA」と読める。あまりに小さなサインに私が見入っていると「文句ある?」てな感じで睨んできた。あ、いや、グラッチェ。
慌ててお礼を言う私にヴィオラはぶっきらぼうにペンを返すとサッサと行ってしまった。因みにこのあとサインしてくれたカルモナは真ん中にでっかくしてくれた。

木曜日以降は挨拶しただけで特別なエピソードはなし。この年は最後まで笑わない子だった。



ミラン下部組織出身のディ・ジェンナーロはミランとジェノアの共同保有の選手で、今季はレッジーナにレンタルされている。半分ミランというブランド故に注目度も高く、レッジョではディジェと呼ばれて親しまれてきた。その彼がなんと第23節ミラン戦@サンシーロで初ゴールをマーク。ボコボコにされると予想していたのに、彼のゴールのお陰でレッジーナは貴重な勝ち点1を持ち帰ることが出来たのだった。
当然このゴールでディジェの出番は増えると誰もが予想したが、オルランディさんは彼を重用しなかった。元レッジーナのプリマヴェーラの監督だったオルランディさんは、借り物のディジェよりも自前の若手を使って成長させることを優先した。まあ間違った考え方ではないが、ディジェにとっては納得がいかなかっただろう。一説によると起用法を巡ってオルランディさんと激しく口論したらしい。ただでさえ出番が多い方ではなかったのに更に出番が減り、その後怪我をして完全に戦列を離れる今に至っている。

毎日治療のためだけにサンタガタを訪れ、人知れず練習中に帰ってしまうディジェを捕まえるのは大変難しく、金曜日にようやく姿を見ることができた。その日は途中で帰らず、珍しく練習が終わってから出てきたのだった。当然待ち構えていたレッジョの民に囲まれることになる。
過去にピルロの活躍があるからレッジョの民にとってミランの選手はとても印象がいい。特に若いファンに大人気で、次々とサインや2ショット撮影に応じていた。私もやっと会えたので2ショットとサインをお願いすべく彼に近付いた。
「チャオ!写真お願いしてもいいですか?」と声を掛けると、好奇心に満ちた目で私をじっと見つめるディジェ。日本人ファンが大勢訪れるミランの練習場ならまだしも、こんなところに日本人がいることが珍しくて仕方ないようだった。ストレートな視線を投げかけてくる割には、お行儀はとてもいい。さすがミラン育ちだ。

ラクダに似ているよね?

写真を撮った後にサインもしてもらった。お礼を言うと、ちゃんと笑顔で「プレーゴ」と返してくれる。怪我をしているし今季あまり出番を貰えていないから機嫌が悪いかもしれないと覚悟していたが、実際のディジェはとても感じのいい子だった。

土曜日の午前練習は非公開だったため、私はミケーレと一緒にサンタガタ入口の坂道の上から遠くのトップチームの練習グランドを眺めていた。そこに治療が終わったディジェが車でやってくるのが見えた。
坂道の下にはファンが勝手に入ってこないよう、進入禁止のバリケードが置いてある。関係者が車でここを通過する際は、一旦車から降りてバリケードを脇にどかし、通過した後にまた車から降りてバリケードを元の位置に戻さないといけない。この日練習を見学できなくて暇を持て余していた私とミケーレは、関係者が通るたびにバリケードをどかしてあげていた。同じようにディジェのために、道を塞いでいた二つのバリケードを私とミケーレで一つずつ持って脇に運ぶ。私は右、ミケーレは左。道の両脇にバリケードを抱えたまま立っている私たちの間にディジェの車が停車した。
ディジェはまず左側にいるミケーレに挨拶して、そのままミケーレの雑談に捕まった。私は「僕のためにそんな重いもの持たせちゃってゴメンね」と言って欲しくて、バリケードを下に置かずに手に持ったままディジェがこっちを向いてくれるのを待っていた。が、ミケーレの話がむちゃくちゃ長くて腕がプルプル震えてくる。いつまで話してんだよ、爺さん!
どれくらい待っただろうか。やっとミケーレの話が終わったので、私はとびきりの笑顔を用意して準備していたのだが、ディジェは「チャオ!」とミケーレに挨拶するとそのまま行ってしまった。

ちょ、ちょっと!行っちゃうのディジェ?!
ずっとクソ重いバリケードを持っていた私の立場はどうなるのよ!
おいこらミラン、いったい選手にどういう教育してるんだ?ああん?!


恐らくミケーレの長話に付き合わされてディジェは私が右側にいることを忘れてしまったのだろう。責めるべきはミケーレであって、ディジェじゃないことは理解している。理解しているけど、ちょっと悲しかった。(T-T)

帰国後にディジェの写真を眺めては「誰かに似ているよなぁ」と考え続けていた私。いや、レッジョで本人を目の前にしたときから既に「誰かに似ている。誰だろう?」と気になっていた。それに答えをくれたのはmagoさんだった。

私、ディ・ジェンナーロってラクダにしか見えません。

そうだよ、ラクダだよ。あの目はラクダ以外の何者でもない。以来私の脳内ではディジェとラクダはセットで浮かんでくる。

南イタリア遠征記2009 | Comments(0) | Trackback(0)
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