--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
2010/10/10

レッジョ編vol.27【後ろ髪を引かれる思いで帰国】

「レッジーナ勝ったよ~!」とホテルのフロントの男性に親指を立ててから部屋に直行し、すぐにテレビをつけて本日のセリエAの結果をやっている番組を探す。しかし出待ちに時間を掛け過ぎたようで、試合直後に始まるスポーツ番組は既に終了していた。しょうがない、ネットを繋ぐか。ライバルとの差はどのくらい縮まったかしら~♪
しかし、Eurosport (Yahoo Italia)のカルチョのページにアクセスした途端、浮かれ気分が一気に吹き飛んだ。

うそ・・・トリノもボローニャも勝ってるよ・・・。

勝ち点の差はまったく縮まらなかった。これで仮に次節レッジーナがアウェイでラツィオに勝ったとしても、トリノが勝った時点で自動的にレッジーナの降格が決まる。ほぼ絶望的だ。せっかく勝ったのに。
可能性が全く無いわけじゃない。だけど、果たして今のレッジーナがアウェイでラツィオに勝てるだろうか。ラツィオに勝った上でトリノもボローニャも負けてくれるなんていう美味しい展開になってくれるだろうか・・・。
試合にも勝ったことだし、今年もレッジョ最後の晩餐はコルドン・ブルー(去年アモルーゾと遭遇したトラットリア)でお手頃コースを食べようと考えていたのだが、すっかり食欲が萎えてしまった。でも何か食べなくちゃ。昼は昼でレッジーナがカリアリに勝てるかどうか心配で心配で、煎餅くらいしか口に入れていないんだよね。

頭の中で星勘定をしながらフラフラと外に出る。とりあえず海岸通りに出て、暮れなずむ海の向こうにある大きな黒い影になったシチリア島をぼんやりと眺めた。30分くらいそうした後で中央駅近くの何度も通ったバールでパニーニと水を購入。顔馴染みになった店の兄ちゃんに明日日本に帰ると告げてホテルに戻った。
部屋の鍵を受け取りながら「レッジーナ残留できるかな」と呟くと、フロントの男性は「ブリエンツァがゴールすれば」と答えた。私がブリエンツァにあげたお守りの効果は次節まで続いてくれるだろうか・・・。

コントロ・カンポを見ながら荷物のパッキングを済ませ、1時頃にベッドに入った。勝ち試合を観た後でこんなに寝つきが悪い夜が待っているとは思わなかった。眠りに就いたのは明け方近かったと思う。


5月18日(月)晴れていたと思う

いつものようにアントネッロに空港まで送ってもらって、いつものようにローマ経由で日本へ。不安も感動も何もない慣れた道のりである。相変らずアリタリアの機内食は不味く、相変らず高い確率でパーソナルテレビが作動しなくなる。そんなわけで帰路は一本も映画を見られなかった。むちゃくちゃ損した気分。
他にやることがないので、レッジョで買い込んだスポーツ新聞を何度も何度も繰り返し眺め、バッテリーが切れるまでデジカメに収めた選手たちの写真を眺めた。残留できるかどうかわからないモヤモヤと、サンタガタでの夢のような日々が、胸の中で複雑に交差する。
楽しかったよ。誰が何と言おうと、今までで一番楽しかったよ。だって、今までで一番選手たちとの距離を縮められた遠征だったもん。今までで一番アマラント・ティフォージとの距離を縮められた遠征だったもん。残り2節、日本から精一杯応援しなくちゃ!土壇場で起こす奇跡はお手のもの!今年も大丈夫さ!
長いフライトの最後はかなり前向きな気持ちになって、無事日本の地を踏んだ私であった。


~~~エピローグ~~~

帰国から3日後、レッジーナはラツィオに敗れて降格が決まった。結局はジェノヴァでの大敗が今季の運命を決してしまったのだろう。お得意の奇跡を今年は起こせず・・・。いろんなものが少しずつ足りないシーズンだった。
それでも力尽きる前に私の目の前で最後の輝きを見せてくれた選手たちには心からお礼を言いたい。

降格しちゃったけど大好きだよ。

あと3日イタリアにいたら直接そう伝えられたのに。でも1年後に伝えられるよね。絶対に伝えに行くよ。AだろうとBだろうと、これからもずっとずっとレッジョに通い続けるから。



今年も長い遠征記に最後までお付き合いくださった皆さん、本当にありがとうございました。
2010年遠征記も引き続きよろしくお願いします。

スポンサーサイト
南イタリア遠征記2009 | Comments(4) | Trackback(0)
2010/10/02

レッジョ編vol.26【レッジーナ×カリアリ 試合後の風景】

勝った、勝った~♪と浮かれ気分で出待ちポイントへ行くと、そこには見覚えのあるブロンド美女が・・・。

げっ、コッツァ嫁だ!

はっきり言って苦手なんですけど、去年から。
参考エントリー:『十一日目②:レッジーナ×エンポリ 試合中~試合後の風景』

ミス・イタリアに選出された後は芸能活動もしていたコッツァ嫁、当然ながらレッジョの民から大人気だ。旦那が出てくるのを待っている間、嫁はたくさんのレッジョの民との2ショット撮影に忙しかった。ふう~ん、去年私と板貫さんには感じ悪かったけど、地元のアマラント・ティフォージには愛想がいいのね。
しばらくしてコッツァが通用門からかったるそうに出てくると、嫁はちやほやしてくれていたティフォージから離れて旦那の傍らへ。いや~、相変わらずデカい。ハイヒール履いてると旦那よりもデカい。嫁はともかくコッツァに挨拶したかったんだけど、嫁が怖くて声を掛けられない私であった。だって迫力あるんだもん。
声は掛けられなかったけど嫁の隠し撮りには成功。でも、ここに貼って文句言われると困るので貼らないよん。誰が見ているかわからないもん。
マニラ・ナッツァーロで検索掛ければ簡単に1999年ミス・イタリアに選ばれたときの画像にヒットすると思ので、興味のある人は各自で探してくださいな。

同じ金髪美人でもコッツァ嫁よりも一回り小さいサイズの女性が二人いた。ラテンの濃い顔じゃない。イタリア人ではなさそうだ。
ここにいる美女は大抵選手の嫁か彼女なので、誰の嫁かと好奇心に満ちた目で見守っていたら、通用門から出てきて彼女たちとハグしたのはハルフレッドソンだった。おお!意外だ!やっぱりサッカー選手って容姿にかかわらず(←失礼!)女にモテるのね。二人とも美人だけど、どっちが嫁(彼女)なのかしら?まさかアイスランドは一夫多妻じゃないよね?

通用門から出てきたチェラヴォロと一緒に帰っていったのは、ロングヘアの黒髪に白い花が一列に並んだカチューシャをした女の子。大人しくて清楚な感じで、チェラヴォロとはお似合いのカップルに見えた。ところが、チェラヴォロは翌年アタランタに移籍。クラブのイベントで彼女と一緒に写っている写真をHARUKAさんが送ってくださったのだが、それを見て驚愕した。

ちょっと~、違う女よ~!

チェラヴォロの隣に写っているのは、間違っても「清楚」なんて形容詞は付かないイケイケ姉ちゃん。チェラヴォロ、1年で女変えたの?それとも私が見たのは彼女じゃなくて妹だったとか?
ま、若いうちはいろんな人と付き合った方がいいわよね?つーか、チェラヴォロが一番好きなのはコスタよね?(爆)

チリッロが出てきた。お迎えはいない。板貫さんから聞いていたナイスバディなチリッロ嫁(彼女?)を拝みたかったのに残念だ。因みにナイスなのは体だけらしい。←意味深
試合に勝ったというのに浮かない顔のチリッロ。彼を労うファンもおらず、ホペイロのミンモ(巨体の方。俊輔はミンモの腹の肉をつまむのが好きだったよね)と話しながら通りの向こう側にある駐車場へ歩いていく。思えばチリッロと巨体のミンモの姿をレッジョで見たのはこれが最後だった。チリッロは夏にギリシャへ移籍したけど、翌年サンタガタで一度も見かけなかったミンモはどうしてしまったんだろう。

選手とその嫁&彼女ウォッチングを楽しんでいるところに邪魔者登場。ミケーレがこっちに来いと私の腕をしつこく引っ張る。訳がわからないままに引きずられていくと、ちょうどアウェイチームのバスの前に人だかりが出来ていた。バスは門の内側に止まっていてアウェイチームの選手とは鉄柵越しにしか触れ合えないけど、話をしたりサインを貰ったりすることは十分に可能だ。まあ相手が立ち止まってくれたらの話だけど。
ああそうか、ミケーレはカリアリの選手が出てきたから私を呼びにきたのね?
そう思った私は人だかりを掻き分けて前に進む。鉄柵の向こう側でレッジョの民にファンサしていたのは、、、

きゃあ、アックアフレスカ君だー!

白いTシャツ、黒いふくらはぎまでの長さのパンツ、白いスニーカー、たすき掛けにしたショルダーバッグ、とっても爽やかな着こなしで超カワユイ。アックアフレスカ君のサインを求めて必死になっていたのはレッジョのチビッ子たち。次から次へと鉄柵の隙間からノートを差し出され、その全てにアックアフレスカ君は満面の笑みで応じていた。チビッ子に話しかけられると、そっちに顔を向けてきちんと答えてあげている。顔だけじゃなくて性格もカワユイのね。カリアリを代表するカワイコちゃんと遭遇できたんだから、これは写真を撮らなくちゃ!
しかし、バッグの中からデジカメを取り出そうとしているときに、再びミケーレに腕を掴まれた。お取り込み中に何なのよ!
「帰るぞ」とミケーレ。はぁ?目の前にアックアフレスカ君がいるのに何言ってんだ、この爺さんは?
「やだよ」と答えてデジカメを構える。が、「もう帰るんだ!」と強引に私の腕を引くミケーレ。「また来年来ればいいだろう。行くぞ!」と私を引きずっていこうとする。そうはいくか!
また来年来ればいい?次もカリアリとの対戦とは限らない。アックアフレスカ君には2度と会えないかもしれない。レッジーナの選手だって来年にはいなくなっている選手がたくさんいる。毎日サンタガタへ通って、試合の度にグラニッロに通っているミケーレには私の気持ちはわからない。私にとって1年がどれだけ長いと思っているのよ!
「まだ帰らないから先に帰っていいよ」←半分以上日本語
「いいから帰るんだ!」
「帰らない!帰りたかったら先に一人で帰ればいいでしょ!」←この辺から全部日本語
目の前で繰り広げられる頑固ジジイとジャポネーゼの激しいバトルに、アックアフレスカ君がサインする手を一瞬止めて顔を上げる。が、すぐに苦笑しながらチビッ子たちへ注意を戻した。「レッジョって変なところ」と思われてしまったかしら・・・。
「帰る」「帰らない」問答をしている間にアックアフレスカ君はバスの中に入ってしまった。

あ~ん、アックアフレスカく~ん!(T-T)

なんとなく嫌な予感がしてレッジーナの選手の通用門を振り返ると、子どもを抱いたストゥアニとヴァルデスがそれぞれの家族と一緒に歩いていく後ろ姿が遠くに見えた。その大所帯の中にはカルモナとアルヴァレスもいた。今から走っても追いつくのは難しそうだ。

あ~ん、南米組も帰っちゃった~!(T-T)

この遠征で仲良くなった南米組の選手たちに挨拶してから日本に帰りたかったのに。特に昨日の練習前に私と話したがっていたのに話せなかったカルモナとは、どうしても最後に言葉を交わしたかったのに・・・。ここで私は完全にキレた。
「いい加減にしてよ!とにかく私はまだ帰らないから!はい、さようなら!」
ミケーレの腕を乱暴に振りほどいて再びレッジーナの選手の通用門に向かってズンズン進む。ミケーレは諦めて一人でトボトボ歩き始めた。恐らく昨日の朝練習の後でチームバスの見送りをさせてくれなったのも単に自分が早く帰りたかっただけなのだろう。そういや去年の遠征で、まだ出待ちが終わっていないのに同じように「帰るぞ!」と強制されて板貫さんが激怒したこともあったっけ。なんなんだ?これは独占欲の表れなのか???
幸いこのとき私がブチ切れたお陰で、翌年の遠征から私が「帰らない!」と主張すればミケーレは無理に帰らせようとはしなくなった。やはり自己主張は大事である。

再び通用門の前に戻ったが、既にほとんどの選手が帰ってしまったようで、出待ちしているファンの数は激減していた。もう誰も残っていないのかなぁ。泣きそうになりながら立っていると、しばらくしてバレートが出てきた。家族のお出迎えはなく、その場にいたチビッ子に囲まれる。そして、みんなサインや写真をねだるわけでもなく、当たり前のようにそのままバレートを囲んで歩き始める。グラニッロでの試合を終えた後は、バレートはいつもこうやってチビッ子ファンと一緒に帰るのだろうか。ニコニコして嬉しそうなバレートの後を『ハメルーンの笛吹き』よろしく10人以上のチビッ子がぞろぞろと付いていく。ほのぼのした微笑ましい光景にミケーレとのバトルでマックスに達したイライラが和らいでいった。
バレートと共に残っていたファンが全て帰ったので、これ以上待っていても誰も出てこなさそうだ。さて、帰るとするか。
と、そのとき、レッジーナのチームバスが車庫に戻るためにスタジアム敷地内から出てきた。でもって、窓際の席にヴィジャーニがぽつんと一人で座っていた。どうやらヴィジャーニの家は車庫の近くらしく、ついでに送ってもらうらしい。翌年もヴィジャーニは車庫に戻るチームバスに一人で乗っていた。

ヴィジャーニーーー!!!

バスの窓に向かって両手を振ったが、一心不乱に携帯メールを打っていたヴィジャーニは私に気付いてくれなかった。ま、いいか。最後に姿を拝めたし。
これにて2009年遠征の試合後の出待ち終了。

南イタリア遠征記2009 | Comments(0) | Trackback(0)
2010/08/26

レッジョ編vol.25【レッジーナ×カリアリ 試合中の風景】

試合レポはこちらのエントリーを参照のこと。
■セリエA36節レッジーナ×カリアリ 手放しで喜べない勝利
ここでは試合レポで触れなかったことをランダムに記述するつもり。

去年までは私が訪れたグラニッロは常にほぼ満員だった。それが今年は空席が目立つ。
これはバックスタンドの写真。

端の方に人がいません

こちらは南クルヴァ。

ここのカテゴリーも端の方が空いてます・・・

私が座っているメインスタンドもバックスタンドと同様の埋まり具合。レッジョの民のスタジアム離れは深刻だ。今日負けたら降格かもしれないのに、選手を後押ししてあげなくていいの?せめてクルヴァだけでも満員になってくれないと寂しいなぁ・・・。

本日のスタメンがアナウンスされると、満員には程遠いスタジアムでもそれなりにムードが盛り上がってきた。
因みにこの日の出場メンバー:
Puggioni, Lanzaro, Cirillo, Costa, Vigiani, Carmona, Barreto, Hallfredsson (47' Cozza), Barillà (78' Adejo), Brienza, Ceravolo (47' Corradi). A disp.: Marino, Adejo, Cascione, Alvarez, Viola, Stuani.
参考までに前節サンプ戦の出場メンバー:
Puggioni, Lanzaro, Valdez, Santos (60' Cirillo), Adejo, Carmona, Barreto, Barillà (46' Corradi), Costa, Ceravolo (86' Viola), Brienza. A disp.: Marino, Hallfredsson, Vigiani, Cozza.
前節靭帯をやっちゃったサントスと一発退場したヴァルデスの代わりはチリッロとコスタが務めるらしい。ランザーロ、チリッロ、コスタの最終ライン・・・。プッジョーニ、お願いよ。
前節若い子ばかり起用して失敗したオルランディさんは中盤右サイドにヴィジャーニを使ってきた。これでバレートが一人で味方に指示を出しまくって過労死状態になる必要はなさそうだ。
前線はブリエンツァとチェラヴォロ。私、この組合せは大いに疑問。二人ともセカンドトップの選手だし、互いに活かし合える組合せじゃないと思うんだけど。つーか、突貫小僧のチェラヴォロにはまだ人を活かすという引き出しがない。

前半18分のレッジーナの失点直後、近くの席のオヤジたちがチリッロへありったけの罵詈雑言を浴びせていた。試合後チリッロが無事帰宅できるか心配だ。

私の斜め前に座っていたお嬢ちゃんはフランコファンだった。

おっきい声で「フランコー!」と叫んでました

今年はチビッ子ファンタジスタへの風当たりが強い。昨季冬メルでパレルモからレッジョにやってきてゴールを量産し、救世主と崇められたアイドルがホームスタジアムでブーイングされまくっている。第5節パレルモ戦での波紋を呼んだフェアプレーが原因であることは容易に想像がつく。可愛さ余って憎さ百倍。全ては愛情の裏返しと言ったところだろうか。
とんでもないブーイングを浴びながらもブリエンツァは淡々とゴールを狙い続けた。失ったファンの信頼を取り戻すには結果しかないことを彼は知っている。ゴールチャンスを逃すたびに響き渡る怒声の中で頭を抱えてうずくまるが、すぐさま健気に走り出す。本当は傷ついているだろうにプロだなぁ。

大丈夫、大丈夫。きっとゴールできるよ、フランコさん!
私があげた足の神様のお守りの効果がもうすぐ表れるから!


他の誰よりもチャンスを作り上げているのに理不尽な扱いを受けるブリエンツァを心の中で必死に擁護する。どうしてもブリエンツァに点を取らせてあげたかった。だから後半早々にコッツァのアシストからブリエンツァがゴールしたときは飛び上がってガッツポーズしてしまった。斜め前のフランコファンのお嬢ちゃんも大喜び。

亀有香取神社すげえ!

あのお守り、毎年レッジーナのアタッカンテにプレゼントすべきかしら?いや、アタッカンテだけじゃなくて選手全員にあげるべき?とにもかくにも、お守りの効果を見届けられて大満足の私であった。
え?ブリエンツァのゴールは自分のお陰だと思っているかって?

当然でしょ。 ←いい加減にしろ

この日コッツァはブリエンツァへ流石のアシストをしたけれど、持ち過ぎて相手選手にボールを奪われるシーンが何度かあった。明らかにプレーの判断スピードが落ちている。怪我がちだし、怪我からの回復も年々遅くなっているし、そろそろシーズン通してトップフォームを維持することが難しくなっているのかも知れない。
コッツァがミスしてもレッジョの民は決してブーイングしない。悲しそうに大きな溜息をつくだけ。みんな「俺たちのチッチョ」の現役最後の日がそんな先ではないことを覚悟しているようだった。
どんな素晴らしい選手も年を取る。どんなにファンが愛情を注いでも時の経過を止めることはできない。やがて選手本人もファンも衰えを受け入れざるを得ない日がやってくる。年を取るって本当に残酷だな・・・。
それでも私はコッツァが最後のその日をレッジーナの選手として迎えられると信じていた。グラニッロでティフォージからの割れんばかりの拍手で労ってもらえると信じていた。そんな幸せな最後を信じていた。少なくともこの日は・・・。

前半18分ラッツァーリのゴールでカリアリ先制⇒前半25分チェラヴォロ同点弾(バレート→ブリエンツァ→ハルフレッドソン→チェラヴォロと4人が絡んだゴール)⇒後半3分ブリエンツァ逆転弾となかなかエキサイティングな展開だったが、その後は早くも守りに入ってトーンダウンする。
チームが守りに入ると輝きだしたのがカルモナ。生でカルモナのプレーを見るのは前節サンプ戦に続いてこれが2回目。サンプ戦では他の若い子ちゃんプレーヤー同様大量失点にしゅんとしちゃって印象に残るプレーは無かったけど、この試合は元気一杯のパフォーマンスを見せてくれた。カリアリの攻撃がスタートすると、敵の中盤侵入を許さないバレートから「行け!」とカルモナに指示が飛ぶ。すると矢のようにボールホルダーの元へ走っていくカルモナ。
体が大きいわけでもない小僧が一人で行ったところで止められるのか?
そんな私の疑問にカルモナはすぐに答えをくれた。上手にパスコースを切って、相手がスピードを落としたところで執拗にまとわり付く。粘って粘って粘って、これでもかってくらい相手にまとわり付いて、いつの間にかひょいとボールを奪ってくるのだ。巧い!
思わず「おー!」と声を上げ小さく拍手すると、隣の親父も私と全く同じリアクションを取っていて、互いに笑ってしまった。
この試合こんなシーンが何度かあった。イタリアに来て言葉が話せないうちからすぐにスタメンに定着して(これはスペイン語を話すバレートが相棒という幸運もあるけど)、監督が何人変わっても使い続けられる理由はこれか。とにかくよく走る子だ。こういうハードワークを厭わないプレースタイル、レッジョの民には好かれるだろうな。

カリアリはUEFA出場の可能性が残っているから、もっとガンガン来るかと思ったけどそうでもなかった。とはいえ、選手交替するたびに尻上がりに勢いを増していって、いつ追いつかれるかと冷や冷やした。案の定最終ラインが不安定というか、チリッロが超怖かったし。

1点のリードを守ったまま、やっと試合終了のホイッスル。

ヤッタ!勝った!残留に一歩近付いたぞ!

レッジーナの勝利に私は一人で浮かれまくっていたけど、周囲の盛り上がりはイマイチだった。きっと私以外の人たちは残留争いのライバルであるトリノとボローニャが勝ったことをラヂオ等で知っていたのだろう。

爆発的な勝利の喜びはなかったものの、ピッチ上では恒例のジョカトーレ身包み剥がされタイムに突入していた。
真っ先に脱がされたのはバレート。いや、気付いたときには既に半裸だったので、チビッ子に脱がされたのか、ビオンディーニとユニ交換したのかは不明である。
次いでヴィジャーニ。ヴィジャーニは間違いなく脱がされていた。

試合直後の風景1

そしてお約束の脱ぎっぷりNO.1のランザーロ。やはり残留決定した試合と比べるとパンイチ率がぐっと下がるのが物足りない。勝ち試合でこれが一番の楽しみなのに。←おい

試合直後の風景2

ヒーローインタビューはブリエンツァ。待ち構えているチビッ子たちの目的はフランコさんのユニの下。

試合直後の風景3

他会場の試合結果を知らないまま試合後の出待ちに突入した。

南イタリア遠征記2009 | Comments(2) | Trackback(0)
2010/08/22

レッジョ編vol.24【レッジーナ×カリアリ 試合前の風景】

昼頃までは雨が降ったり止んだりしていたけど、スタジアムに向かう時間には雨雲は何処かへ行ってしまった。晴れてはいないけど日差しがないぶん涼しくて、選手たちにとっては有難い天気だと思う。
1時ちょっと過ぎにスタジアム前の広場に到着して驚愕した。出店が1軒しか出ていない。皆へのお土産に笑えるバッタ物を物色しようと思っていたのに、1軒しかない出店もキャップやマフラー等の定番グッズしか売っていないのだ。試合に前に大勢のアマラントファンで賑わうこの広場も今年は人が少ない。レッジーナの将来が大いに不安になった・・・。

チームバスをお出迎えするためにトリブーナのゲート方面へ向かい、バス出入り口前の道の反対側でスタンバイ。出入り口付近はファンで込み合っていているし(今年は少なめだけど)、至近距離だと極端に上を見上げないとバスの中の選手たちが見えないから、私はいつも道の反対側からじっくり選手たちを眺めることにしているのだ。
しばらくするとレッジーナのチームバスがやってきた。今日負けると降格が決まるかもしれない大事な大事な一戦。サンタガタではむちゃくちゃ明るかった選手たちが、皆口を一文字に結んで緊張でガチガチになっている。うわ~、大丈夫だろうか。試合が始まる前からプレッシャーに負けちゃいそうだなぁ・・・。
ファンと目を合わせるのが怖いのか、どの選手も硬い表情で身動きせずに前だけを向いている。そんな中、一人だけキョロキョロしている奴がいた。カルモナだ。
カルモナは沿道に私を見つけると「あ!」と口を開け、次いで目配せして小さく頷き、「僕、君に気付いたよ!」と教えてくれた。このカワイイ合図は翌年も何度かしてくれることになる。

レッジーナのチームバス

スタジアムの敷地内に入ったバスから降りてくる選手たちにティフォージから野太い声がかかる。

サルヴェッツァ!(残留!)

誰も笑わない。ますます硬くなり無言で頷く選手の皆さん。ふ、不安だ・・・。

15分後にカリアリのバスが到着。一番後ろに座っていたビオンディーニをジッと見つめていたら目が合ったけど、特別な反応はなかった。ま、3年前に一度会っただけの私を覚えているわけがないか。
バスから降りたビオンディーニはレッジョの民から声を掛けられて嬉しそうだった。



マリアお婆ちゃん その1

スタジアム内に入って自分の席に着くと、車椅子用のバルコニー席のフェンスに一生懸命レッジーナのフラッグを飾っているマリアお婆ちゃんを発見。サンタガタで会えなかったから姿を拝めて嬉しかった。

マリアお婆ちゃん その2

ピンクの水玉のワンピースに真っ赤なカーディガンと真っ赤な靴。本当になんてキュートなお婆ちゃんなのかしら。

練習に出てきたレッジーナの選手たち

レッジーナの選手たちが練習に出てきたけど、私の席から遠い方で練習しているので良く見えない。

遠いレッジーナの練習

一方のカリアリは近くで練習しているので良く見える。アックアフレスカ君かわゆいわ~。

カリアリの練習その1

カリアリの練習その2

お値段以上マトリ(Fillipoさんのパクリ)が怪我でいなくて生で拝めないのが残念。いや、いない方が有難いけど。

いよいよ選手入場。

選手入場

キャプテンマークはチリッロが巻いていた。

ランザーロは気合入りまくりだった

ブリエンツァとマルケッティの握手の際は二人のサイズの違いに大笑いした。

マルケッティって大きいね!

さあ、もうすぐキックオフだ。私自身の緊張もピークに達していた。前節のジェノヴァでの5-0の大敗が脳裏をよぎる。もうあんな試合は絶対に見たくない。
お願いだから勝ってね。私に降格の瞬間なんて見せないでね。
試合開始までひたすら祈った。

南イタリア遠征記2009 | Comments(2) | Trackback(0)
2010/08/16

レッジョ編vol.23【実はインテリ?カッショーネ/練習場以外の出来事@木曜~日曜】

選手全員のエピソードを書き終えたつもりでいたが、思い切りカッショーネを忘れていた。

今年はタイミングがすこぶる悪くてカッショーネに1回しか会えなかった。そのたった1回は木曜日。そのとき私は謎の美形がアルヴァレスかどうか確認するため、たった今彼にしてもらったサインを確認しようとしていたところだったのだが、それはカッショーネの登場で不可能となった。

I speak English!!!

な、なに?私の顔見て第一声がそれかよ!
チャオも言わずに、いきなり元気にイングリッシュ・スピーカー宣言をしてきたカッショーネ。なんてお茶目な奴なんだ。
「そうなの?英語話すの?」
「そうなんだ!話すんだ!」とすっごく得意気。
板貫さんから聞いた話によると、カッショーネは去年の遠征で既に板貫さんに「俺、英語話すんだよ」と教えてきたらしい。しかし英語よりもイタリア語が達者な板貫さんにとっては意味のない情報であった。
最初にアマラントユニにサインしてもらい、その後「去年私が撮った貴方の写真を持ってきたの。それにもサインしてくれる?」と頼むと“Sure!”と答えてきた。おお、“Yes”でも“OK”でもなく、とっさに“Sure!”と出てくるということは、これは相当話せるな。帰国してから調べたら、なんとカッショーネはイングランドでのプレー経験があった。私がサンタガタ訪問を始めてから、歴代レッジーナのイタリア人選手で英語が話せたのはアモルーゾと今季のコッラーディの二人だけ。二人とも育ちのよさと知性が滲み出ているタイプだけど、カッショーネってはっきり言ってアホっぽいキャラじゃない?←こら
意外な人がキレイな英語を話すものだから本当に心の底から驚いてしまった。英語圏の国でプレーしていたからって必ずしも英語を話せるとは限らないよね。例えば、中村さんとか中村さんとか中村さんとか。カッショーネって見掛けによらず実はインテリなのかしら。
最後は“Goodbye! Ciao!”と〆てくれたカッショーネ。英語上手でも最後はやっぱりチャオなのね。来年も英語でお話しするのを楽しみにしているよ♪



木曜日にサンタガタから戻ると、その足でレッジーナという名の洗濯屋に直行。約束通り私の洗濯物は全て仕上がっていた。ここの店の人たちはフレンドリーで感じよかったので、また機会があったら利用しようと思う。



火曜日は日本から持参した菓子類で夕食を済ませるという貧しい食事、水曜日もコッパ決勝をテレビ観戦しながらアランチーニを2つ食べただけだったので、美味しいものを食べたい一心で『LE PALME』まで歩くことにした。今年の宿から『LE PALME』までは海岸通りの南端から北端ちょっと手前まで(要するに2キロくらい)の距離がある。この日もサンタガタでずっと立っていたので足が棒のようだったけど「ムール貝を食うぞー!」と心の中で叫びつつ、暮れなずむ海岸通りを根性で歩いた。

夕暮れ時のルンゴマーレ

店の従業員はまた一新されていた。去年私を覚えていてくれた英語を話すショートカットのお姉さんの姿は見当たらず、金髪ロングヘアの愛想の悪い新顔の姉ちゃんしかいない。しかも英語はあまり得意じゃなさそうだ。彼女からはオーダーと会計意外は全く話しかけられなかった。今までここの店の従業員は一人客が寂しい思いをしないように、みんな適度に話しかけてくれたのになぁ。
話し相手がいないので、ひたすら食べることに集中。お約束のムール貝のワイン蒸しとボンゴレビアンコ(貝ばっかり食ってると笑われそうだが私は魚介類がとにかく大好物なのだ)とシチリアの白ワインを黙々と胃に流し込む。むちゃくちゃ美味しかったけど誰とも話さない食事はやっぱり寂しい。来年はこの店に愛想のいい姉ちゃんor兄ちゃんが働いていますように。



金曜日に迎えに来たアントネッロの車には、助手席にアミーゴ、後部座席にアントネッロのマンマが乗っていた。私一応金払っているのに(お友達価格だけどさ)、これって客としての扱いじゃないよね?って、アントネッロにとって私は客じゃなくて友人なのだろう。ま、いいか。
息子に負けない迫力の体格のマンマは私にバーチすると、レッジーナの話題を振ってくる。マンマのお気に入りの選手はコッツァだった。「チッチョは本当にベッロなのよとコッツァを語るマンマの声はどんどん熱気を帯びる。コッツァは熟女キラーでもあったのね?

グランデ・チッチョ!グランデ・カピターノ!

サンタガタまでの道中、車内はコッツァを褒め称える会と化した。とっても暑苦しかった。



日曜日はどんよりした曇り空だった。朝食後は日課となっているルンゴマーレ(海岸通り)のお散歩。オジサン、釣れますか?

土日は釣人がたくさんいます。

途中ベンチに腰掛けて妹へメールを打っていると、珍しく若い男性(推定年齢30歳前後)がナンパしてきた。レッジョではナンパしてくる男性の9割以上がオヤジもしくは爺さんである。
ビーグル犬みたいだけどビーグル犬とはちょっと違う犬を連れたその男性は、自分の仕事は映像ディレクターで、自分の作品を見せたいから部屋においでと片言の英語で執拗に誘ってくる。いきなり知らない男の部屋へ行くわけないじゃん。バーカ!
「悪いけど私サッカーにしか興味ないから」
「僕は恋愛に興味がある。ロマンチックな恋愛映画見たくない?」
「ない。サッカーにしか興味ないって言ってるでしょ」
冷たくあしらって携帯メールに集中。すると男は自分の犬をけしかけて何とか私にまとわりつかせようと必死になる。しかし臆病なワンちゃんは初対面の日本人に懐いてはこなかった。
日曜の朝のルンゴマーレは散歩をする人たちで賑わっており、周囲の人たちは犬を連れた男性がジャポネーゼを落とせるかどうか興味津々で聞き耳を立てている。男もそれが分かっているから、引くに引けない感じだった。
「さあ、行こうか」
メールを打ち終わった私をベンチから立たせようとして男が自信満々で手を差し伸べてくるが、私はそれを完全に無視して次のメールを打ち始める。すると突然男が大声で笑い出した。

ハッ、ハハハ、、、アハハハ!!!

な、なんだ?!若いイタリア男はナンパに失敗すると笑って誤魔化すのか?
笑い声はだんだん力なく萎んでいき、やがて男はうなだれて私の前から消えた。バイバーイ!

しばらくすると、レッジーナのユニやキャップを身につけた団体が目の前を横切った。長距離バスで近郊の町からやってきたアマラント応援団と思われる。レッジョはルンゴマーレ沿いにあるリド駅の近くに長距離バスの発着所があるのだ。
アマラント応援団はルンゴマーレのいたるところで記念撮影を繰り広げていた。

アマラント応援団ご一行様

午後は一緒にグラニッロでレッジーナを応援しようね!

南イタリア遠征記2009 | Comments(6) | Trackback(0)
 | HOME | Next »
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。